時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

明治の山茶

2023年04月03日 | 大人のおやつ

多摩爺の「大人のおやつ(その31)」
明治の山茶 杜のテラス(東京都渋谷区)

なん年ぶりだろ・・・ 原宿にやってきた。
JRの新駅舎が出来たのは、記憶が確かならたぶん3年ぐらい前だと思うが、
私の記憶にあるJR原宿駅は、昔の駅舎のままだから、たぶん10年ぶりぐらいだろう。

皇居にお花見に出たついでに、嫁と女房が原宿で待ち合わせするというので、
地下鉄に疎い女房を案内しただけだが、3~40分余裕があったので、
明治神宮の入り口にあるカフェ「杜のテラス」で・・・ お茶することに相成った。

神宮の杜のコンセプトでもある、再生と循環をテーマに、
明治神宮の入り口に作られたカフェ「杜のテラス」は、若者の町・原宿にあっても喧騒とは無縁で、
気忙しく刻まれる時に逆らうかのように、時計の針はゆっくりと進み、
神宮の杜と一体になった・・・ ちょっと神秘的で、リゾート感覚が楽しめるカフェである。

たまにはカフェラテでも飲もうかな・・・ って、思ってたんだが、
入り口横の立て看板にあった「明治の山茶」っていうのが、なんか気になったので、
女房にこれっと指さして、配膳がセルフなんで、席を確保するため先に座って待ってると、
女房が運んできた「明治の山茶」は・・・ なんと、熱々のほうじ茶だった。

早速、「明治の山茶」ってなんだってことで・・・ ネットで調べてみたら、
明治時代まで全国で作られていた古式農法で、
愛媛県の山間部で、秋まで熟成させた茶葉を、天日干しで乾燥させた、
農薬や化学肥料を一切使わない栽培にこだわった・・・ 特別栽培のほうじ茶とあった。

なんか・・・ もの凄く格調が高いお茶だということは良く分ったが、
私が思い描いていた飲み物とは・・・ ちょっと違っていた。

さて、私はいったい、なにを期待していたのだろうか?
おそらくコーヒーじゃないなと、いうことぐらいは・・・ なんとなく気づいてはいたが、
明治時代に西洋から持ち込まれた紅茶かもって、淡い期待があったもんだから、
現物を見て・・・ ガッカリと言っちゃ、大変に申し訳ないが、ちょっと力が抜けてしまった。

そこに持ってきて、気を利かしてミックスサンドを買ってきてくれた女房が、
「サンドイッチには、やっぱりコーヒーか、紅茶でしょ。」なんて言うもんだから、
「そんなことは、わかっとるわい。」と、心で思っていたが、
「このアンバランスが明治なんだよ。」と・・・ わけの分らない負け惜しみで切り返していた。

ということで・・・ 熱々のほうじ茶を、フーフー言いながら飲んで、
ミックスサンド(ハムカツ、玉子、もう一つあったが忘れた。)を食べたのであった。
ミックスと言いつつ、実は3種類の単品で、具材のミックスでないところが不思議だったが、
これもまた、明治の流儀なのかもしれないと思えば・・・ ホントかどうかしらないが妙に納得

厳かな神宮の杜にあって・・・ 大人の隠れ家的な、とっても雰囲気が良いカフェなのに、
注文の組み合わせが不自然で、ちょっと恥ずかしかったが、
それを知ってるのは女房だけだから・・・ まっ、良いんじゃなかろうか?

まさか、450円だして、熱々のほうじ茶を飲むとは思わなかったが、
知らないっていうことは・・・ こんなもんである。
勉強になりました。


明治の山茶(450円)ってなんだと思ったら・・・ あったかいほうじ茶だった。
奥の席のカップは、女房のロイヤルミルクティー、私もそちらの方が良かったが後の祭りであった。

JR原宿駅の横から神宮橋を渡ると、明治神宮の入り口(鳥居)の反対側にあるのが、
木の温もりを感じるオープンテラスのカフェ「杜のテラス」
若者の町・原宿で、ちょっと肩身が狭い大人たちが・・・ ゆったりとお茶を楽しんでいた。

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