時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

玉之浦(長崎・五島椿)

2021年01月17日 | 四季おりおり

多摩爺の「四季おりおり(その16)」
厳寒の彩り 玉之浦(長崎・五島椿)

昨年は・・・ なぜだか花芽が1つもつかず、鑑賞することが叶わなかった、テラスガーデンの椿に、
今シーズンは6個の花芽がつき、開く日を今か今かと待ち焦がれていたところ、
昨日、一年越しに・・・ 一輪だけ先んじて開いてくれた。

一年間、待ち焦がれた椿は・・・ 紅白のバランスが美しい、一重・中輪・ラッパ咲きの「玉之浦」
長崎県の五島列島で見つかった藪椿の突然変異種で、
その地名にあやかって・・・ 「玉之浦」と命名された椿は、
紅色地に白い覆輪(縁取り)が入り、可憐でありながら、凛とした強い意志を感じさせる。

個人的な思いで恐縮だが、日本で一番美しい椿はなんだと、問われることがあったら、
間髪入れずに・・・ 「玉之浦」だと応えるだろう。
それぐらい、私はこの椿に惚れている。

コロナ禍じゃなかったら、いっくら寒くても・・・ 気分が高揚する季節なんだけど、
せっかく「玉之浦」が開いたんだから、愚痴を言うのはやめておこうと思うが、
野鳥や蜂など・・・ 招待してもないのに、勝手にやってくる来訪者もいるから、
こればっかりは、つい愚痴がでてしまう。

梅雨寒の頃に付けた花芽が、半年の時をかけて膨らんで蕾となり、
大寒を前にして堅かった結び目が開いた。

さまざまな想定外が、列島の各地で起こっているものの、
四季の国で、毎年繰り返される季節の移り変わりは、自然界で定められたタイムスケジュールに則り、
堅実に時を刻み・・・ 着実に春へ向かっている。

暖かくなってくれば、コロナ禍も少しは落ち着いてくるだろう。
辛抱する時間も・・・ あと少しであってくれればと願ってやまない。


日本一美しい椿「玉之浦」が開いた。

寒風が吹くなか、今しがた上った睦月の朝日が、開いたばかりの玉之浦に光を降り注いでいた


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