時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

看板の掛け替えが始まった。

2024年08月19日 | 時のつれづれ・葉月 

多摩爺の「時のつれづれ(葉月の51)」
看板の掛け替えが始まった。

現職の圧勝だった東京都知事選挙が終って、あっという間に2ヶ月が経った。
気温も不快指数も、連日うなぎ登りのなか、オリンピックが終るのを待っていたのか、
現職の総理総裁が、次の総裁選挙に出ないとの会見が行われると、
堰を切ったかのように看板の掛け替えが急ピッチで始まり・・・ 政治の世界が風雲急を告げてきた。

あと1ヶ月後に行われる予定の、この国のトップを決める自民党総裁選挙に向けて、
立候補を表明した議員に、意欲を示してる議員を加えれば、
なんと10名を越える議員が、手を挙げそうだと云うんだから、
台風7号で大雨が降ったとはいえ、雨後の筍じゃあるまいし、その乱立ぶりに驚きが隠せない。

自民党の総裁選挙では、立候補するために国会議員の推薦人が20名必要らしいが、
7月末現在で自民党の国会議員は372名(衆議院議員257名、参議院議員115名)だから、
372名を20名で割った整数は、最大で18名までの立候補が可能であり、
派閥が解消されていることもあって、調整が上手く行けば10名ぐらいの立候補はあり得るが、
23名が立候補して物議となった・・・ 先月の東京都知事選挙を、なに気に思いだしてしまった。

現役の総理総裁が、次の総裁選への出馬しないとの表明は、なんとなく想定できていたが、
先の国会で成立した、政治と金の問題の落としどころ(法律改正)に、
納得してない野党に加え、一部メディアは・・・ 再び政治と金の問題を蒸し返し始めており、
街角インタビューなどで、不満の声を拾い集めて報道するようになってきている。

モヤモヤ感が残ったままで法案が成立したことから、
納得できないとの思いは理解できるものの、
対象議員はすでに修正申告を終えていて、それを受けた当局が、再び捜査を始めたわけでもないのに、
この問題を蒸し返すのは・・・ 例えが適切ではないかもしれないが、
この先の総選挙を睨んだ、印象操作を仕掛けているといっても過言ではないだろう。

なんて言ったら良いのか・・・ 気持ちが分かるので、コメントが難しいが、
「疑わしきは罰せず。」が、法治国家のルールだから、この問題をいつまでやってても、
虚しさだけしかないというのが現実なんだと、頭のなかを切り替え、
いつまでも立ち止まっているべきではないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

いまこのタイミングで、野党第一党にあえて厳しめの注文をさせてもらうとするなら、
慎ましやかに暮らす市井の人々が、いまある諸課題に対して、
なにを思い、なにを願い、なにを求めているのかであって、
ひらたく言えば、政局による対決ではなく、政策による解決に、汗を掻いてほしいではなかろうか?

そう捉え、次の総選挙で政権交代に挑むのであれば、
批判や非難を繰り返すだけじゃなく、この国をどうしたいのか政策論争をしてほしい。

自民党の総裁選と同じタイミングで行われる予定の、同党の代表選挙を最大限に活用して、
経済問題、少子高齢化問題、安全保障問題等々の・・・ この国に山積する諸課題に、
現政権とは違った対案を示し、堂々と訴求すべきではなかろうか?

さらに、もう一つ付け加えさせてもらうと、
性善説に頼り切った、現行の選挙制度に対抗して、
言論の自由を振りかざす、なんでもありの・・・ みっともない選挙運動に、
監視とチェックを得意とする野党の立場から、真っ当な対策が提案できれば完璧だろう。

いったい誰が、自民党総裁の椅子に座り、
国会で内閣総理大臣の指名を受けた後・・・ 総選挙に打って出るのだろうか?
私は自民党の党員、党友ではないし、ましてや立憲民主党の党員でもサポーターでもない、
そこら辺りに屯する野次馬の爺さんだが・・・ 私の思いを少し述べてみたい。

懸念される政治と金問題に切り込み、自民党は変わったとアピールするために手っ取り早いのは、
世代交代だと思うが、今回のチャンスを逃したら、次は70代になってしまう有力候補者が、
おそらく背水の陣で臨むことと、立候補者が増えることによって得票が分散され、
期待値の高い若手が浮上する可能性が高く、だれとは言わないが、若手になるような気がしている。

一方で残念なのは、立憲民主党の代表選挙だろう。
わざわざ看板を掛け替えようといタイミングで、新しい看板を掲げることなく、
使い古しの看板を持ち出してきて、それをぶら下げるというんだから、
大変申し訳ないが・・・ 人材不足も甚だしい。

また立憲民主党の代表選挙は、次の政権選択選挙で、どこの党とタッグを組むのか、
それがハッキリと見えてくるだけに、個人的には共産党と一線を画す現職を推したいが、
すでに共産党とは、都知事選を通して抜き差しならぬぐらい懇ろになっており、
都知事選挙を境に変わりつつある潮目の総括が、いまだに出来てないように思える。

これから1ヶ月とちょっと、報道番組からワイドショーまでメディアが取り上げる話題は、
連日これが中心になると思うが・・・ とっても大事なことなんで、
しつこくて、くどいかもしれないが、チャンネルを変えず見守らねばならないだろう。

最後にもう一度、念押ししておくが・・・ いま、市井の人々が求めているのは、
政局による対決(批判)ではなく、政策による諸課題の解決である。

さて、だれがこの国のトップになるのだろうか?
どちらの政党のトップが、誠実で分かり易く政策を語ってくれるのだろうか?
じっくりと、じっくりと見極めてから、
この秋にもあるとされる、政権選択の総選挙に1票を託したいと思う。


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2 コメント

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Unknown (なおとも)
2024-08-19 19:27:38
こんばんは!

今日の12時からのワイドショーでも取り上げられていました。ブログと同じ内容を政治評論家が話しておられました。私も立憲民主党には、こんなお名前が出てくるなんてと驚きました。
これからの日本がどうなるのか、とても大変な問題なので心配しながら、興味津々で見届けたいです。なおとも
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Unknown (多摩爺)
2024-08-19 20:38:06
なおともさん、こんばんは

私個人的には、地元の下関市立日新中学から、山口県立下関西高校を経て、東京大学卒の林さん推しです。
地頭の良さは小林さんに負けませんが、ルックスの良さでは適わないかなと思っています。
どうでも良いことですが、岸田さんが選ばれた前回の総裁選が、義父の葬儀当日だったことを思い出しました。
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