多摩爺の「時のつれづれ(長月の2)」
三匹のおっさん
たしか、5~6年前だったと思うが、
「俺たちのことをジジイと呼ぶな・・・ おっさんと呼べ。」と大見得を切り、
還暦を迎えたかつての悪ガキ三人組(剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ)が
自警団を結成し、町内に潜んでいる、ゆすり、たかり、詐欺、痴漢などの
悪事を働く奴らをやっつけてくれる「三匹のおっさん」という痛快な番組(テレビ東京)があった。
令和2年長月、メンバーを入れ替えた三匹のおっさんが、
この国の舵取り(総理大臣)に意欲を見せ・・・ 立ち上がった。
だれがキヨで、だれがシゲで、だれがノリの役回りなのか?
特定する必要はないものの・・・ 達人だの、武闘派だの、危ない頭脳派だのといった、
キャッチコピーが並べば、どうでも良いこととはいえ、その役回りを想像して見たくなるから、
コロナ禍でも・・・ 世の中は平和である。
・血筋から滲み出る品の良さ、育ちの良さが、随所に垣間見える、決断力に乏しいと云われるが、
一方では酒豪で慣らし、カープファンを自負する広島出身のプリンス(63歳)
・穏やかな口調で人気は高いが、内容は原理原則で話がくどくて長く、
強面だがけっこうお茶目な、メディア受けが良いオタクを自負する鳥取出身の人気者(63歳)
・東北の農家に生まれ、集団就職から夜学を経て政治家秘書に転身して40代後半で国政に挑んだ、
まさに叩き上げ、お酒は呑めないが甘いもの大好きな秋田出身の苦労人(71歳)
政権与党(自由民主党)のトップを決める、総裁選挙だと捉えれば、たかが三択なのかもしれないが、
それがそのまま、内閣総理大臣として首班指名に挑み、
この国の舵取りを任せると捉えれば・・・ されど三択だろう。
74歳と78歳が戦う、アメリカの大統領選挙のことを思えば、いくらか年齢的には若いが、
この国の政界で、抜本的に世代交代が進むには、まだまだ時間が掛かりそうである。
残念だが・・・ こればっかりは、党員でもない外野席が、いくら騒いでも致し方ないことだろう。
それにつけても・・・ メディアの変わり身の早さにも驚く。
先週の月曜日、現首相の健康不安が取り沙汰されてからは、
コロナ禍そっちのけで・・・ 特定候補に恣意的な報道を始めた。
確かに、砂場(鳥取砂丘も選挙区)のおっさんの発言や行動は、
一般受けし、人気があることは認めるが、
他の候補者と比べて、2倍から3倍も差をつけて、吐出した人気があるとは思えない。
どちらかと言えば、党内野党の立場を取り、歯に衣着せぬ発言が多く、
後ろから鉄砲を打つのも厭わないことから、
ネタは豊富で・・・ メディアにとっては上客になるのだろうが、
事態の進展を気遣う身内としては、足を引っ張られることが多い「コノヤロー」になってしまう。
メディアというものは、話題があれば良いだけだから・・・ 揉め事は大歓迎である。
全てが正しいと思って聞いていたら、とんでもない間違いで洗脳されるてしまうだろう。
メディアは、メディアの論理で、言いたいことだけを云っているという視点を怠ってはならない。
最近の出来事で、一番分かり易い例は・・・ 現政権の支持率だろう。
コロナ禍の対応・対策について、メディア主導でボロクソに煽ったあげく支持率はがた落ちしたが、
退陣表明後の各国首脳の正しい評価を目の当たりにし、
仕方なしに国内でも評価すべきとの声を取り上げた結果、評価するの声が倍増し、
30%台だった支持率は、あっという間に50%を突き抜けたではないか。
これが・・・ 客観性を欠き、揉め事を好む、声が大きいメディアの傲慢とも思える仕事ぶりである。
多くの国民は、メディアは正しいと信じているところに・・・ 大きな落とし穴がある。
一部にそういった声の人が居ることまでは否定はしない。
とはいえ、それが正しく、全てであるかのように、一方的に垂れ流すメディアが、
いま、国民を惑わしている。
政治をチェックすべきメディアを、改めてチェックしなきゃならないんだから、
まさに、トホホなんだが・・・ これが現実である。
昨日は、ハマのおっさんの総裁選への出馬会見で、モリカケやサクラのことを質問する記者が居た。
「事件としての答えは既にでており、処分も行われた。」と、なんの素っ気もなく淡々と応えていた。
素っ気もなく応えたことが良いか悪いかは別として、
問題は・・・ 次の国会でもまた、モリカケやサクラの議論が見たいだろうか?
亡くなった方がいることを踏まえれば、民事の訴訟があることは致し方ないことだと思うものの、
2年も3年もかけて、国会で論じ合うほどの・・・ 最重要案件とは思えない。
一方で、人気のある砂場のおっさんは、このこと(モリカケやサクラ)について、
必要なら当然やると云っている。
ならばコロナ禍で問題山積のなか、プライオリティはどこに設定するのか、
ハッキリさせておいた方が良い。
メディア受けするためだけのリップサービスなら、申し訳ないが勘弁してほしい。
10年ぐらい前に、時の総理が沖縄の基地問題について
「最低でも県外」とリップサービスしたばっかりに・・・ こじれにこじれ、
いまだに、先が見えないまま膠着状態が続いている。
「口は禍の元」とは・・・ このことである。
いずれにしても、口が達者な3匹のおっさんが、この国の舵取り役に立候補する意思を示した。
今後、この3人が協力して、自警団を作ることはないと思うが、
大陸や半島との付き合い方を含め、経済対策や、防災、少子化、さらにはIT化などについても、
建設的な議論を戦わせてほしいと・・・ 願ってやまない。
個人的には、カープファンのおっさんに、シンパシーを感じているが、
今年のカープの戦いぶりが、その結果を暗示している気がしないでもなく、
厳しいと言わざる得ない。
戦う前から、残念と言いたくはないので・・・ 次は「ガンバレ!」としておく。
カープファンは我慢強いから、負けることもあるが、いつか勝つ日が来ることもあると信じたい。
ガンバレ!
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