時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

羽根つき鯛焼き

2022年04月02日 | 大人のおやつ

多摩爺の「大人のおやつ(その25)」
羽根つき鯛焼き 天音(東京都武蔵野市)

おしゃれで人気の町、吉祥寺に・・・ 人気の鯛焼き店がある。
娘がそういうもんだから、お花見を楽しんだ帰り、途中下車して買ってきた。

JR吉祥寺駅の北口をでると・・・ 目の前に、狭くて奥行きがある商店街が目にとまる。
人がすれ違う程度の狭い路地に、小さなお店が向かい合って並んでいる。

毎年発表される住みたい町で、常に上位にランクされている、おしゃれな町からしたら、
想像し難いような、レトロな空間が広がっている。
ちょっとディープな路地の商店街は・・・ 「ハーモニカ横町」と呼ばれ、
その奥まったところに、娘から頼まれた鯛焼き屋さん「天音(あまね)」はあった。

東京の「たい焼き屋さん」には、御三家と言われる名店があって、
麻布十番の「浪花家総本店」、四谷の「わかば」、人形町の「柳屋」がそれに当たるが、
娘の友達の情報によると、吉祥寺は「たい焼き屋さん」の激戦区らしく、
知らなかったが、駅の周辺には「天音」さんを含め、4~5店舗の「たい焼き屋さん」があるらしい。

そのなかでも、娘の友達のイチオシが「天音」さんで、
私たちがお花見をしてる最中も働いていている、我が家で一番の働き者からの依頼だけに、
途中下車したら運賃が高くなるけど、
こればっかりは・・・ 忘れるわけにはいかない。

軽度だが知的障がいがある娘は、電車で2駅とバスを乗り継いで、隣町までパンを作りに行っている。
NPO法人の方が、知的障がいがある子たち(といってもみんな成人だが)を雇ってくれていて、
数万円程度だが、お給料が貰えるので・・・ 本当に助かっている。

娘は、いただいたお給料を交通費に使い、
余った分は、給料袋のまま仏壇の引き出しに大事にしまっていて、
服やちょっとした小物など、ほしいものを買うときに・・・ 相談してから使っている。

そんな子供たちの楽しみは、食べることと、テレビドラマのことが中心らしいが、
娘は友達から吉祥寺に美味しい鯛焼き屋さんがあると聞き、
店名をケータイにメモしてるんだから・・・ ずいぶん成長したもんだと嬉しくなった。

我が家の家族構成は、息子が近くで家庭を持っているので、
現在は・・・ 女房と娘の三人暮らしである。

私は既にリタイアして専業主夫だし、女房はずっと前から専業主婦で、
いま現在、我が家で働いているのは娘一人だから、
娘の頼みは、無理なこと以外はなんでも聞いてやるのが、夫婦の暗黙のルールになっており、
途中下車で帰宅が少々遅れようと、それで疲れようと、寄らないわけにはいかない。

そんなことよりも、娘が帰宅する前に、お風呂の掃除をして沸かすのに間に合うのか?
我が家では、働き者の娘が一番風呂に入ると決まっているので、
どちらかというと・・・ そちらの方が気になっていた。

1個183円の羽根付きの鯛焼き・・・ 間違いなく喜んでくれるはずだが、
娘が食べる頃には、おそらく冷えているので、
レンジでチンするか、それともフライパンで軽く焼くのか・・・ その選択が悩ましい。

障がい者がいる家庭でなければ、どうでも良いことなのかもしれないが、
我が家では、どちらが好みか考えるのも、
娘との大事なコミュニケーションであり、お楽しみの一つなのである。

因みに・・・ 私は焼こうと言うのに対し、女房はチンで良いんじゃないのというので、
娘に確認したら「鯛焼きは、冷えてても美味しいんだよ。」と言った途端に、頭からガブリだから、
私たち夫婦は、まだまだ娘のことを理解してないという結論に至ってしまった。

これはこれで、ちょっと残念だったが、
それもまた、新たなコミュニケーションだったと捉えれば、
そういった行動に気づいてなかった
だけであって、
すぐ近くには、驚くほどの新たな気づきがあることを知り・・・ 学ぶことにもつながる。

私がフォローさせていただいているブロガーさんの、良かった探しほどじゃないが、
どうでも良いような小さなことに、気づいて目が留まり、
それを幸せに感じることって、心が豊かになるし、とっても大事なことなんだと思う。

若い頃は近眼で、遠くが見えなかったが、
ここ最近は老眼で、近くが見えなくなっている。
でも、気づきは心眼だから・・・ 視力とは関係ないだろう。


鯛の形からはみ出た部分を、だれが名付けたかしらないが・・・ 羽根というらしい。
羽根がついた、つぶ餡の鯛焼き「羽根鯛(税込み183円)」が、ここの一押し

JR吉祥寺駅の北口にある昭和のような商店街「ハーモニカ横丁」
見えてる路地の先はJR吉祥寺えきだから、
相当に奥まったところに、人気の鯛焼き屋さん「天音(あまね)」はあった。

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10 コメント

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Unknown (yukota)
2022-04-02 07:13:29
多摩爺さん おはようございます♪
働き者の娘さん、お目当ての鯛焼きを食べられて良かったですね♬
人形町の「柳屋」は、息子の百日祝いで水天宮に参った際に寄ったことがあります✨
美味しいものを食べる度、幸せな思い出が増えていきますね😋
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Unknown (多摩爺)
2022-04-02 07:44:40
yukotaさん、おはようございます。

娘といっても、40歳を超えたオバチャンですが、彼女には学ぶこと大で、成長させてもらっています。
最近思ったことですが、洋菓子も美味しいですが、歳を取ると餡子の甘味がほしくなるときがあります。
日本人だからかもしれませんが、これもまた・・・ 小さな気づきですね。
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Unknown ( kazukomtng)
2022-04-02 09:18:26
鯛焼きから始まったお話。
あれこれ、なるほど。
ピアノ講師時代、看護師と兼務だったからか?
我が子もだったからか?口コミもあり?
軽度知的障害?の生徒さんが多かった時期があり、YAMAHAに取材を受けた事も。
勿論、今は皆さん社会人で、それぞれの道を。
ちょっと、昔を思い出しました。
羽付き、
餃子から始まったような?
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Unknown (platsake)
2022-04-02 09:20:16
こんにちは(@^▽^@)🎵。 ブログのたい焼き画像を見ました。 羽根付きのたい焼きが美味しそうです。 地元倉吉市にも、老舗のたい焼きさんがあって、小さな羽根付きの甘さ控えめのあんこに、米粉が配合された色白な、”天然物”のたい焼きがあって美味しく頂いています。
このたい焼きも、愛が込もったたい焼きだと思いました(≧∇≦)b💕。
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Unknown (多摩爺)
2022-04-02 09:36:34
くちこさん、おはようございます。

羽根付きの元祖は存じ上げませんが、話題になったのは餃子と鯛焼きぐらいですから、
仰るとおり餃子から始まったのかもしれませんね。
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Unknown (多摩爺)
2022-04-02 09:41:54
platsake、おはようございます。

鯛焼きは1個ずつ焼く一本釣りと、数匹纏めた金型で焼く養殖があるようで、
一般的な老舗では一本釣りが多いようですが、養殖の店舗は羽根付きに、新たな付加価値を求めたのかもしれません。
一本釣りの鯛は、養殖に比べて気持ち大きくて得した気分になれますが、
羽根が付いてると、パリパリ感が楽しめて得した気分になるので、
結局どちらも得したということになり、大差はないように思います。
最近、物の値段が上がってますが、町の小さな鯛焼き屋さんの商売に影響しないよう願っています。
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Unknown (tsubone)
2022-04-02 16:13:58
ハモニカ横丁は昭和で時が止まったような空間ですね。
その辺で遅くまで飲んで、終電に(I線は早いんです)に駆け込んだ何度かの夜・・・
こちらのたい焼き屋さんは知りませんでしたが今度行ってみます。
私のおすすめは「みんみん」という餃子屋さんです。皮がもちもちしていて美味しいですよ。ワタシは生を持ち帰りますが。
機会があったらご家族とお味見してくださいね。
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Unknown (多摩爺)
2022-04-02 16:33:56
tsuboneさん、こんにちは

吉祥寺で飲むときは、JRのガード下から吉祥寺通りをちょっと南下した「いせや総本店」によく行ってました。
ハモニカ横丁の「みんみん」は知らなかったので、今度行ってみます。
情報を提供していただき、ありがとうございました。
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Unknown (yyinsectbird52127)
2022-04-02 17:23:39
ブログを拝見し、お子さんを尊重して暮らしていらっしゃるのが、すてきだなと思いました。(^-^)
羽根つきの鯛焼き、おいしそうですね!
あまり行くことないですが、吉祥寺に行くことがありましたら、買いたいと思いました😊
これから楽しみにブログにうかがいます❗
やぐちゆみこ
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Unknown (多摩爺)
2022-04-02 17:51:22
yyinsectbird52127さん、コメントを頂戴しありがとうございました。

上京してから間もなく分った娘の知的障がい、その娘と一緒に支えてくれた女房のためにも、
退職したら家事をやろうと決めていたら、退職直後に女房がコロナうつで、必然的に家事手伝いになってしまいました。
そして昨年は、父、義父、義母が相次いで他界ですから、いささかまいりましたが、
暮れには女房がコロナうつを克服してくれましたから、冬は必ず春となるんだと実感しています。
そろそろ人生の後半戦を楽しむことができるようになれば良いなと・・・ 思っています。

今夏68歳になる爺さんの拙いブログですが、読んでいただければ幸甚です。
今後とも宜しくお願いします。
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