時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

お山の大将だったのか?

2020年11月28日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その8)」
お山の大将だったのか?(日本シリーズ2020)

あんなに強かったジャイアンツが、2年続けて1勝もできないなんて・・・ いったいどうしたんだ?
投手陣の駒が足りなかったとか、打線が機能しなかったとか、経験不足だとか云うが、
いやいや、そんな甘いもんじゃない・・・ ワンプレーに取り組む姿勢でも完敗だったし、
内容的には・・・ 「木っ端微塵」だったといっても過言ではない。

コロナ禍のなか、開幕が3カ月も遅れ、6月19日から始まった今シーズンを
圧倒的な勢いで制したセリーグの覇者・ジャイアンツと、パリーグの覇者・ホークスが、
2年連続して、日本一の座を争った「NPB日本シリーズ2020」
その結果は、前述のとおり・・・ 一気呵成の4連勝で、ホークスの圧勝劇に終わった。

ジャイアンツが残した、日本シリーズ4試合のチーム打率は.132、安打数は16、
得点はわずか4点(26失点)

試合内容は、数字にキチンと表れており、言い訳ができないぐらいの完敗である。

私はカープファンだから、同一リーグのジャイアンツのことを悪く言うつもりはないが、
翌日のスポーツ紙には、OBを含め多くの球界関係者から・・・ 厳しい声が相次いでいる。

ジャイアンツに独走を許し、夏場からお手上げ状態だった、カープファンが言うのはおこがましいが、
2年連続で1勝もできず8連敗だから、弁明の余地はなく、
OBや球界関係者が指摘するとおりなんだろうが、

ジャイアンツって・・・ そんなに弱かったんだろうか?

振り返ってみて気になったのは・・・ ここ4~5年のドラフトを除く補強である。
ベイスターズのエースを獲得し、翌年にはドラゴンズのホームラン王、
さらに翌年にはカープの主力を獲得している。


さらに今年は、ベイスターズでホームラン王を取った外国人打者に加えて、

タイガースでは期待外れだったものの、
その打力が注目されている外国人打者にも目を付けてるらしい。


ブランド力と、財力に物を言わせてというと、
やっかみのように思われるので、そこを問題視するつもりはないが、

同一リーグで覇権を争う、ライバルチームの戦力を奪い、
チーム力を低下させてからのリーグ制覇である。

そこからは見えてくるのは・・・ リーグ内でのみ、
その強さを発揮する「お山の大将」だったということになってくる。


よって、FA市場を含むストーブリーグでの強さが、むしろ仇になってしまった。
私の見立てではそうなるが・・・ 如何なものだろうか?

木っ端微塵だからとは云っても、プロ野球は来年もあるし、再来年もあるし、
その先もずっと続くわけだから、

ポジティブに捉えれば、立て直し戦略が明確になったことは、そんなに暗い話だけにもならない。

とはいえ・・・ 立て直しに相当な時間(年数かな?)が掛かることは、覚悟せねばならないだろう。
なぜなら、先ほども述べたとおりで・・・ これまで、ジャイアンツがやってきた補強戦略が、
結果として、同一リーグの各チームを道連れにしており、
リーグ全体のレベルアップに、少なからず悪影響を与えていたことがあるからだ。

近年は、ドラフト指名の妙があったのかもしれないが、セリーグとパリーグの選手層を比べてみると、
150キロ以上のスピードボールを投げる投手、フルスイングで結果を出している選手、
力と力で勝負できる選手が、
パリーグの方に多く、
ひいき目抜きに偏りがあると思うが・・・ どうだろう?


残念だが・・・ セリーグ全体として、その域に達するまでには、
ドラフトと育成で頭数を揃え、経験を積ませることを思えば、
やっぱり4~5年かかるんじゃなかろうか?


その昔・・・ 日本シリーズの真っ最中、対戦チームのある投手が、
「巨人はロッテより弱い。」と口走ったことに怒りを覚え、発奮したジャイアンツナインが、
3連敗から4連勝して、大逆転で日本シリーズを制したこともあった。

あわよくばということで、今年もその発奮に期待してたんだが、
2年連続の4連敗で、通算したら8連敗だから、

今年は本当に・・・ マリーンズより、弱かったのかもしれない。

かつては「タイガースはPL学園より弱い。」なんて、揶揄された時代も有り、

どっちが強いなんてことは、正直どうでも良い戯言だが、
セリーグに贔屓チームがある自分としては残念でならない。


時間はかかるかもしれないが、選手の育成もさることながら、
いままでのような野球経験者だけでなく、

データを駆使し、科学的な根拠を基に育成する指導者や、
メンタルに寄り添いながら、ハートを強く育成する指導者の活用も急務だろう。

かつては・・・ ジャイアンツ以外の選手は、メディアに登場することは稀で、
スポーツ紙の扱いもひどかった。

ドラフトで上位指名されても、ジャイアンツじゃないからといって拒否した選手も多くいた。
それらの選手たちを、球団(ジャイアンツ)が囲って面倒見てたという話も、よく聞いた話だった。

ところがいまは、良い選手は何処にいても記事になるし、朝のニュースでも取り上げられている。
FAをどうするかで、すったもんだした時代もあったが、
いまじゃ、メジャーに行くって云うんだから、

時代は変わったし、球界の中心にジャイアンツが君臨している時代でもない。

子供たちの夢であり、憧れでもあるプロ野球を、もっともっと盛り上げるためにも、
しっかりとした、育成体制の確立に期待したいと・・・ 願ってやまない。
ガンバレ! セリーグ

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日本シリーズ2020 [ 東京読売巨人軍 vs.福岡ソフトバンクホークス ]

 第一戦 11月21日(土)京セラドーム   (大阪)ジャイアンツ 1 - 5 ホークス
 第二戦 11月22日(日)京セラドーム   (大阪)ジャイアンツ 2 -13 ホークス
 第三戦 11月24日(火)PayPayドーム(福岡)ホークス   4 - 0 ジャイアンツ

 第四戦 11月25日(水)PayPayドーム(福岡)ホークス   4 - 1 ジャイアンツ

 ※ 都市対抗野球で東京ドームを使用しているため、ジャイアンツのホームは京セラドームに変更


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