時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

医師会の賢明な軌道修整

2020年11月26日 | 時のつれづれ・霜月 

多摩爺の「時のつれづれ(霜月の11)」
医師会の賢明な軌道修整


昨日の15時過ぎ、医師会の会長さんが、定例の記者会見で・・・ 賢明な軌道修整をした。
先週の定例会見では、Go Toトラベルと感染との関係について、
経過や、感染者が増えたタイミングなどを考えると、
間違いなく十分に関与していると、叱責にも近い口調で述べたが、
昨日の会見では、経済対策としては必要だと、理解を示したうえで、
旅先での感染防止策の徹底を呼びかけている。  

さらに・・・ 軌道修整したことに対しては、
GoToトラベルをやるかやらないかということではなく、
人口密度、気温、人の移動、基本的な感染予防対策の4点が感染拡大の要因とし、
この4点に対し、丁寧な対応を取ることで、
いろんな経済活動も徐々に拡大できるんだろうと付け加え、
全国の医療機関では、医療スタッフの不足や、病床が満床状態にあるとして、
旅先での感染防止策の徹底を・・・ 改めて呼びかけている。

おそらく、この軌道修整は・・・ 本心ではないものと思われるが、
エビデンス(根拠)がないことに加え、
コロナ禍に喘ぐ、さまざまな業界からの強い要請もあったりしてのことだろう。

そういった背景を踏まえたうえで、医師会トップの意を汲めば、あえて修正ではなく修整であって、
間違いを正すのではなく、整合性を図るところに意思(医師)の強さ(プライド)を感じた。

先週の会見で、強い口調で発したコメントは、
三連休に各地で三密状態を作った、観光客の耳には届かなかったが、
政府の対策分科会のハートを掴み、
GoToトラベルの運用見直しへと、事態の急旋回を促したのみならず、
地方行政のトップからも、意に沿ったコメントを引き出しており、
どこまで先を読んでいたのか、腹の内は分からないものの、
結果的には、大成功だったんじゃなかろうか?

唯一残念なことがあったとすれば・・・ 昨日の国会で、野党第一党のトップが、
相も変わらず、これ以上GoToトラベルを進めれば、感染拡大を招くとして、
感情に任せて吠えまくり、政府に方針転換を強く促していたことだろう。

夕方のニュースで、それを見ていたら、野党第一党よりも医師会の方が、バランス感覚に優れ、
事態の進展が俯瞰できてるんだから・・・ 情けないというか、呆れてしまった。

なんだかんだあったが・・・ これで国(分科会)と、地方と医師会の思いが纏まったことは大きい。
なぜなら、政府は分科会の意見を無視することができず、追随せざる得ないこともあり、
手順を踏むのに時間はかかるが、結果として・・・ 一枚岩になっているんじゃなかろうか。

あとは、トンチンカンなメディアが、桜と学術会議の呪縛から逃れられない野党とつるみ、
言葉尻を捉えて、揚げ足取りに終始することなく、
国や、各都道府県から発表される対策を、
分かりやすく国民の頭の中に、ストンと落とし込んでいくだけである。
大本営の片棒を担げと云ってるわけじゃないことぐらい、いくら左派系のメディアでも分かるだろう。

正直なところ、時間が掛かり過ぎたことは否めない。
とはいえ・・・ いまからでも、纏まってネジを巻きなおせば、
忘年会や新年会には、厳しいかもしれないが、年末年始の帰省には十分間に合うだろう。

いままでの行動が、どうであったのか?
自戒を込めて振り返り、反省することは必要なことだと思うが、過去は元には戻せない。
大事なことは・・・ これからどうするのか、どのような行動をとるのか、その一点に尽きる。

ガンバレ! ニッポン
半年前には、賢かったと自画自賛していた国民性は、
本当に正しかったんだと・・・ 証明してみせようじゃないか


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