下駄を履くまで分らない。

多摩爺の「スポーツ観戦（その３８）」
下駄を履くまで分らない。（ワールドカップ　日本 ｖｓ. コスタリカ）

けっして油断していたとは思わないが・・・　コスタリカに負けてしまった。
翌朝に行われたスペイン対ドイツ戦が、引き分けに終わったため、
日本の予選突破は、第三戦の結果次第だが・・・　限りなく厳しいものとなった。

最終のスペイン戦で勝てば予選を突破できるが、負けたら予選で敗退が決まる。
引き分けだと・・・　ドイツ対コスタリカ戦が引き分けで日本は予選突破となるが、
コスタリカが勝てば、コスタリカが予選突破となり、
ドイツが勝てば、ドイツと日本の間で、得失点差、総得点の順で順位が決まる。

グループリーグ最終の第三戦は、ドイツ対コスタリカの試合も、日本対スペインの試合も、
同時刻に行われるため、刻々と入ってくる情報によっては、
日本代表チームにかかるプレッシャーは・・・　かなりのものとなるだろう。

サムライブルーの代表監督は、ワールドカップを戦うに当たって、
「２６人のメンバー全員で戦う。」との決意を発していた。

控えのキーパーを除けば、
確かにそのような、選手起用だと思うが、
素人目で恐縮だが・・・　一つだけ気になっていたことがある。

それは、サッカーではエースナンバーと言われる「１０番」を背負った選手が、
先発メンバーではなく、この２試合ともに、交代が可能な５名の５番目に出てきたことである。
しかも、第一戦は後半の３０分、第二戦は後半３７分からの出場だから、
彼はアディショナルタイムを含めても、２０分程度しか、ピッチに立ってないのである。

テレビの前から、選手の起用にイチャモンつけても仕方がないが、
この国の１０番は、エースストライカーでなかったばかりか、
試合を決める、切り札でもなかったことを・・・　遅すぎた登場時間が示していた。

このチーム（サムライブルー）の・・・　エースはいったいだれなのか？
そもそも、ハナから総力戦だと言ってるんだから、エースは不要ということなのか？

他国では常に注目され、マークされているエースナンバーを背負った選手が、
この国では・・・　残念ながら、輝きを発してないのである。

そういったチーム編成なら、それはそれで仕方ないし、
代表チームを託した監督が選んだメンバーだから、納得せざる得ないと思いもするが、
ちょっと釈然としないし、
なにかしらの蟠（わだかま）りが・・・　心のどこかにあった。

日の丸を背負って戦う選手や、チーム関係者を茶化すつもりなど毛頭ないが、
期待が大きかっただけに・・・　その落胆はあまりにも大きく、
２９年の時空を超えて「ドーハの悲劇」を「ドーハの歓喜」に変えてくれたと思っていたら、
わずか４日後には「ドーハの喜劇」を目の当たりにすることになったのだから、ちょっと辛すぎる。

なんて言ったら良いんだろ・・・　フワッとした状態で笛が吹かれ、
時間だけが、淡々と前に進んだ試合は、
最後までギアチェンジできないまま、相手のシステムに付き合って終わっていた。

敗因の分析と対策は必要だが・・・　まずは、しっかり気持ちを切り替えることだろう。
運命の最終戦に向けて、心と体を整えるために残された時間は５日しかない。
焦りは禁物だが・・・　カウントダウンはすでに始まっている。

まだ５日あると捉えて準備するのか、それとも５日しかないと捉えて準備するのか、
現実が限りなく厳しいのは、承知しているが、
「ドーハの喜劇」を「ドーハの奇跡」に変えてほしいと願ってやまない。

勝負事は・・・　下駄を履くまで分らない。
ガンバレ！　サムライブルー
ガンバレ！　ニッポン


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ＦＩＦＡ　ワールドカップ２０２２　カタール大会

日本時間　１１月２７日（日）１９時～
予選リーグ　第二戦　アフメド　ビンアリースタジアム

日本　０　（　前半　０－０　・　後半　０－１　）　１　コスタリカ
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　　５３％　　　　　　ボールの支配率　　　　　　４７％
　１４（３）　　　　シュート数（枠内）　　　　　　４（１）
　　３（０）　　　イエローカード（レッド）　　　　３（０）