時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

足りなかったのは運だけ。

2022年12月06日 | スポーツ観戦

多摩爺の「スポーツ観戦(その40)」
足りなかったのは運だけ。(ワールドカップ 日本 vs. クロアチア)

12月6日の未明、サムライブルーがベスト8に挑む、
サッカーワールドカップの・・・ 決勝トーナメント1回戦が行われた。

対戦相手は、前回大会準優勝の東欧の強豪クロアチアだ。
スタジオジブリ風に例えるなら・・・ トトロが住む、四季の国の勇敢な侍戦士たちと、
紅の豚や、魔女の宅急便の舞台かもしれない、美しきアドリア海の戦士たちが、
ペルシャ湾を臨む、灼熱のアラビア半島を舞台に、天下分け目の蹴り合いを演じることになった。

その結果は・・・ 前半終了間際に、今大会で初めて先制点を取ったものの、
後半開始直後に追いつかれてしまい、延長戦まで縺れ込んだが、決め手を欠いたまま終了し、
PK戦で敗れてしまい、ベスト16でドーハを去ることになった。

サッカーを知らないド素人が、とやかく言うことではないが、
あえて、個人的な思いを言わせてもらうとすれば、
ボールをセットして、ペナルティキックを蹴るまでの、ちょっとした間の取り方と、助走のあり方が、
素人目線で恐縮だが・・・ 少し短すぎたように思えた。

きっと、恐ろしいほどの重圧が、
肩に、足に、脳裏に、心に・・・ 強く、重く、ひしひしと圧をかけてきていたのだろう。
高鳴る心音をもろに感じ、荒くなってくる呼吸に引きずられて、血圧がマックスのなか、
しかと見えていた視界が、どんどん狭くなっていってたのではなかろうか?

「プロだから、余裕を持って蹴れば良い。」と、見ている者は軽口をたたくのだろうが、
その場に立ったものでしか分らない、
なにも考えられないぐらいの、計り知れないプレッシャーがあったに違いない。

これは責められない。
PK戦は・・・ 運である。
PK戦そのものにも運があるし、PK戦になったことにも運があったと思われる。

勝負事には、運が必要であって、その運が勝敗を左右することが多い。
精も根も尽き果てるまで、走りに走って、守りに守った120分だったが、
残念ながら、この日のサムライブルーには・・・ その運が、少しだけ足りなかった。
勝敗を分けたのは、それだけのことだったのではなかろうか?

ホントにホントに・・・ ただそれだけのことなんだけど、
その悔しさが、青きサムライ戦士たちの今後の人生において、
日本代表チーム「サムライブルー」の今後において、
新たな成長につながる・・・ なにかしらの因であることを願ってやまない。

2011年3月11日、東日本大震災に襲われ、大きな虚無感に覆われていたこの国に、
明るい光を灯してくれたのは、3ヶ月後のワールドカップを制した
サッカー女子日本代表チーム「なでしこジャパン」だった。

なでしこの功績には、まだまだ遠く及ばないかもしれないが、
コロナ禍から脱しきれないこの国に、笑顔と歓声を取り戻してくれたのは、
間違いなく・・・ サッカー日本代表チーム「サムライブルー」だったと思う。

なにか、起こるんじゃなかろうか?
なにか、起こしてくれるんじゃなかろうか?

そんな思いで、ワクワクしながら観戦してたが・・・ 勝利の女神は微笑むことなく、
ベスト8の壁は今大会も高く、険しく、そして遠く、
壁のテッペンに、一度は手をかけたものの、越えることは叶わなかった。

スポーツの良いところは、それで終わりじゃなく・・・ 次があることではなかろうか?
残念だが、結果を憂うことなく、次にまた頑張ってくれればと思う。

スポーツは心を一つにし、沈んだ気持ちを一変させてくれる、不思議な不思議な力を秘めている。
コロナ禍の克服に挑む・・・ いまこのタイミングで、そのことを強く感じさせてもらった。

もちろん、試合に勝ってくれることが一番だけど、
代表チームと、応援に駆けつけたサポーターたちが、
その振る舞いでも・・・ 一流であったことも忘れてはならない。

悔し涙となったが、それはけっして・・・ ドーハの悲劇ではない。
彼らはドーハで奇跡を起こし、ドーハの歓喜を見せてくれたじゃないか?
まずは、大拍手をもって、サムライブルーの健闘を称えたい。

ブラボー
感動をありがとう。

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FIFA ワールドカップ2022 カタール大会

日本時間 12月 6日(火)0時~
決勝トーナメント 一回戦 アルジャノブ スタジアム

日本 1 ( 前半 1-0 ・ 後半 0-1 ) 1 クロアチア
             延 長
     ( 前半 0-0 ・ 後半 0-0 )
             PK戦
   1 ( XX◯X-  ・  ◯◯X◯- ) 
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
  44%      ボールの支配率      56%
  11(4)   シュート数(枠内)     17(4)
  0(0)   イエローカード(レッド)    2(0)


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4 コメント

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Unknown (azm)
2022-12-06 06:57:16
はじめまして。
人生後半戦が面白いですよね。
フォローさせていただきます。
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Unknown (多摩爺)
2022-12-06 07:56:01
azmさん、おはようございます。

爺さんの拙いブログですが、ヨロシクお願い致します。
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Unknown (渡来ジン)
2022-12-07 11:40:15
コメント失礼します。
当方、サッカー経験者です。
PK戦においては運の要素は限りなく小さく、経験と技術力がものを言います。
映像を見ましたが、日本代表には「何としてもゴールを決めてやる」…この気概が足りませんでした。敗因はサッカーに対するハングリー精神だと感じました。
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Unknown (多摩爺)
2022-12-07 12:21:16
渡来ジンさん、こんにちは

経験者からしたら、そういった思いになるのは分らんでもありません。
ただ、私は終わったことを精神論で責めたくないので運がなかったとしました。
いただいたコメントは、サッカーを経験された方からの、貴重なご意見として受けとめさせていただきます。
コメントを頂戴し、ありがとうございました。
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