７０年の時空を超えゴジラ降臨

多摩爺の「東京ぶらぶら（その１２）」
７０年の時空を超えゴジラ降臨　（千代田区）

「お爺ちゃん、ゴジラが見たいんだけど・・・。」
先週末、下の孫（４歳男児）がボソッと私に言ってきた、そのひと言から、
大いなる勘違いが始まっていたようである。

都心一等地のビジネス街でありながら、映画や観劇の劇場もある日比谷のブロードウェイに、
期間限定でゴジラ像が出来たと・・・　ニュースかワイドショーで見た記憶があって、
私的には、てっきりそこに行きたいのだろうと思っていた。

上京当時の勤務先があった日比谷には土地勘があり、
ＪＲ有楽町駅の日比谷口を出て、朝ドラでお馴染みの、楽町のオミネが睨みを効かせてた、
有楽町のガード下に建ち並ぶ居酒屋沿いを・・・　新橋方面に２～３分歩いて、
信号を二つ渡った日生劇場や宝塚劇場の裏手に、お目当ての「ゴジラスクエア」はあるはずだ。

前日から我が家にお泊まりしてもらい、６歳女児と４歳男児の二人の孫を連れた老夫婦は、
「ゴジラスクエア」に設置された、ゴジラ像を目当てに出かけたはずだったが、
「お爺ちゃん、映画だよ・・・　映画！」と言い放った、下の孫のひと言で、
大いなる勘違いが起こったことに、気づかされたのである。

声には出さなかったが・・・　まさに「あちゃぁ・・・　。」であった。
そこに穴があれば、間違いなく入っていただろう。

行き場所を伝えないまま、ビックリさせてやろうと思ってたんだけど、
とんでもない大失態をやっちまったようである。
６歳女児と４歳男児の孫二人に、ゴジラの映画はまだ早いと、勝手に決めつけていたのである。

「ごめん。ごめん。じゃぁ、いまから映画に行く？」と訪ねると、
今度は上の孫が「今日はゴジラの気分じゃない。」と・・・　プンプンである。

「じゃぁ、なんでついてきたんだよ。」と思いもするが、行き先は教えてなかったし、
電車の中で気持ちよく寝ていたのを、突然起こされたもんだから、
ご機嫌も・・・　かなり斜めだったようである。

急遽、上野動物園に行くことを提案すると、上の孫の機嫌が直り、
映画目当てでついてきた下の孫も納得してくれたんで、
なんとか、その場は凌げたんだが、
子ども相手とはいえ、やっぱりキチンと確認しておくべきで、ホントに申し訳なかったと思う。

因みにどうでも良い話だが、ゴジラの映画が初めて上映されたのは１９５４年（昭和２９年）で、
私が生まれた年であり、今年は初上映から７０年の佳節を迎えるのである。
映画だったことをすっかり忘れていて、そこに気づいていれば・・・　失態はなかったと思うが、
改めて孫たちには申し訳ないことをしたと思う。

ついでで恐縮だが、女房が生まれた１９５７年（昭和３２年）には、
ロッテの「グリーンガム」が販売されていて、
息子が生まれた１９７９年（昭和５４年）は、ソニーの「ウォークマン」が販売され、
娘が生まれた１９８１年（昭和５６年）は、ロッテの「雪見だいふく」が販売されている。

町中にコンビニがたくさんできて、冬でもアイスクリームが買えるようになってからは、
娘の誕生日プレゼントは、安上がりで申し訳ないが・・・　毎年「雪見だいふく」であり、
来週の半ばに誕生日を迎える娘には、
もちろん今年も「雪見だいふく」をプレゼントしようと思っている。

「ゴジラ」から「雪見だいふく」へと続いたどうでも良い話だが、
こじつけで申し訳ないが・・・　そんな関係があったことを記しておきたい。


ゴジラ像は、２月１日から３月１０日までってあったので、
老婆心ながら、ゴジラが好きな方は・・・　早く行かれたほうが宜しいか思う。

ビルの上にもゴジラがいた・・・　まさに日比谷ブロードウェイの守護神だと思う。