時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

センバツ大会の当確校で体罰

2023年01月18日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の35)」
センバツ大会の当確校で体罰

いやはや、ホントになんてこったいである。
指導者が狼藉を働き、生徒を傷つけたうえに退学へと追い込み、甲子園への夢を奪うなんて、
あり得ないし、あってはならないと思うが・・・ 情けないことに、それがあったのだ。  

昨夕、ネットのニュースを見ていたら、
半世紀以上も前だが高校球児であり、高校野球ファンの私としては、
あまりにもショッキングなニュースが掲載されていて・・・ 驚きを隠せなかった。

昨秋の東京都大会を制し、今春の選抜大会への出場が確実視されている強豪校で、
同校の監督が部員に暴力をふるっていたことが発覚したらしい。

被害を受けた部員は、すでに退学し、
監督は謹慎したうえで、同校は高野連に報告していたということらしい。

いずれにしても・・・ 処分は免れないと思うが、
同校が事態を把握した後、直ちに高野連に報告したのか、
それとも、だれかの申告が高野連に入り、高野連から報告を求められたのか、
そこんとこが処分に影響すると思うが・・・ それがまだ見えていない。

さらに来週末(27日)には、センバツ大会の選考委員会が開かれ、
出場校が決まるというのに、「ホントに、ホントに・・・ なにをやってんだ!」である。

監督を庇うつもりは、全くもってないが、
いまのところの情報は、当該生徒などから情報を基に取材した、週刊誌の一方通行であり、
当該生徒の生活態度など、こういったときには、けっして表に出ることのない部分もあって、
監督にも、それなりの言い分があると察するが・・・ やっぱり、暴力はアウトである。

選手と監督、生徒と教師の立場は・・・ けっして対等ではない。
こういったことが起こると、メディアや学校サイドは、教育の一環という視点で捉え、
行きすぎた指導から体罰に至ったというが、バットを使って殴る行為は、もはや体罰ではなく、
優位な立場を利して行った暴力であり、本来なら事件として処理すべき案件である。

それにつけても、気になるのは・・・ 来週末には決まる、センバツ大会への出場校である。
この事件を東京都の高校野球連盟や、選考委員会はどのように捉えるのか?
昨秋の東京都大会の優勝校であり、普通であれば・・・ 全くもって異論が出ることなく、
センバツ大会への出場は、すんなり決定されるだろう。

我々の世代というか、ひと昔前なら、問答無用に連帯責任を取らされて、
いまこのタイミングなら、学校の方から・・・ 即刻、推薦の辞退を申し出ていたと思うが、
最近では、その判断を高野連や、主催者に委ねることが多く、
学校は針の筵ながらも、事前に態度をハッキリさせることがなくなってきている。

さて・・・ どうする? どうなるんだろうか?
今回の事例は、生徒と指導者の間で、指導者が起こした不祥事であり、
生徒の不祥事でないので、関係者を切り離して捉えることができることから、
連帯責任は成立しないと思うが・・・ どんなものだろう?

とはいえ、週刊誌によるリークがなければ、学校は高野連に届け出していたというが、
事の顛末を公にして謝罪することなく、だんまりを決め込んでおり、
事後対応で凌ごうとする狡さが見え見えで、教育機関としてこういった対応はいただけない。

さらに今後、警察による事情聴取もあるらしく、
けっして良い風が吹いてるわけではなく・・・ 世間の視線は厳しい。

個人的な思いとしては、生徒(選手)には責任がないので、出場させてやりたいが、
教育現場に求められる責任感に欠けていることと、認識の甘さに、教育的な指導を行うべきと考え、
出場不可、または辞退勧告のペナルティが科されても・・・ 仕方ないかなとも思っている。

悩ましいが・・・ まずは、学校が早急に謝罪と事情説明の会見を開くべきだろう。
そして、目下謹慎中の監督と、学校の責任者に対し、
高野連からの処分を待つことなく、学校としての処分を下すべきではなかろうか?

ケジメを付けなきゃ、センバツ大会に選ばれたとしても、
素直に応援することはできないし、
来季以降の有望な選手の獲得にも、大きな影響が出てしまうと思うが、如何なものだうか?

高校野球ファンの1人としては、
兎にも角にも、スピードを持って対処されることを期待したいと願ってやまない。


コメント    この記事についてブログを書く
« 故意犯に減刑を求める違和感 | トップ | 隠れ磯(兵庫椿) »

コメントを投稿

時のつれづれ・睦月 」カテゴリの最新記事