お正月の上野動物園

多摩爺の「時のつれづれ（睦月の２９）」
お正月の上野動物園

正月三が日は、ニューイヤーから箱根まで駅伝三昧を決め込んでいたが、
２日の夕方・・・　その状況が一変する。

息子から連絡が入り、３日は嫁が夜勤だから孫たちとお泊まりするというのだ。
それはそれで嬉しいことだが、女房が「じゃぁ、明日動物園に出かけようよ。」と誘うと、
「いいね。」ってことになり、３日は朝から上野動物園に出かけることになり、
楽しみにしていた箱根の復路は７区の途中で終わってしまった。

そんなこんなで１１時過ぎ（８区の終盤）に・・・　ＪＲ上野駅に到着
休日なんで混んでるのは承知だったが、動物園正門前の入場券売り場（券売機）には、
整理員が数名出るぐらい長蛇の列ができているから驚く。

パッと見の感覚で言うと・・・　１割は外国人みたいだったから、
既にこの国には、相当数の海外からの観光客が入国しているとようだ。
しかも、顔立ちで判断しちゃ申し訳ないが、親近感を感じるアジア系の方々が多く、
欧米からの観光客と、ほぼ同じぐらいの割合だったように思う。

コロナ前なら、お隣の大陸からの観光客もかなりいたのだろうが、
この国では半世紀ぐらい前に流行った、色の濃い大きなサングラスの方々は少なかったし、
なにより、ところ構わず大きな声で喋っている方々がいなかったことから、
ありがたいことに・・・　大陸からの観光客は、いまのところ少ないようだ。

入場券は私と女房はシニア割りで半額（３００円）、小学生以下は無料だから、これはありがたいが、
なにせ人が多すぎて、売店でなにか買おうと思っても、孫の機嫌は悪かったが並ぶ気にならず、
女房が作ったお弁当と、自販機のお茶とジュースで申し訳ないが我慢してもらった。

入場してすぐ右手にはパンダを見る人々の行列があった。
たぶんパンダの別チケットが必要なはずだが、それでも１２０分待ちとの掲示があったんだから、
みなさん、ホントに・・・　ご苦労様である。

前からあったんだと思うが、入場して直ぐ左手に鳥のコーナーがあり、
孫たちがそちらに走って行ったので、つられて入ると最初に目についたのは「ミヤコドリ」である。

私にとって「ミヤコドリ」といえば、
清水の次郎長親分への香典を預かって、金比羅参りから戻る途中の森の石松から、
だまし討ちで金（預かった香典）を奪った悪党一味・都鳥の三兄弟である。

まさかホントに「ミヤコドリ」という鳥がいたとは、恥ずかしながら知らなかった。
この歳で、目から鱗とは・・・　このことだろう。

お弁当食べてからは、いろんな動物を見て回ったが・・・　居るはずのゴリラが見当たらない。
「どうしたんだろうねぇ。」と私が言うと、
すかさず上の孫が「寒いから、家に帰ったんじゃない？」とナイスな突っ込みを入れてきた。
たぶんそうなんだと思うが・・・　ホントに分って言ってるとは思えないから面白い奴である。

そういえば、１４時を過ぎるとキリンも、カバも部屋に戻るので、
別の入り口の方に回り、室内から見ることになるシステムが面白い。
飼育員さんの人数が少ないのか、それとも勤務時間の関係からか・・・　そこんとこは分らないが、
動物はやっぱり・・・　外で見たいと思う。

お土産物売り場も・・・　混雑が凄い。
まっ、仕方ないことだと思うが。それにつけてもパンダグッズが高額すぎる。
同じ物（ぬいぐるみ、ポシェットなど）でも、１０００円札が１～２枚違うし、
１万円札で、お釣りが小銭といった物もあった。

明らかに便乗商売だが、お年玉で裕福な子どもたちは平気で買っているので、
少しは経済に貢献しているのかもしれない。

我が家の孫たちも、パンダグッズが欲しいと騒いでいたが、
「うさぎの方が可愛いよ。」とお得意の誘導尋問で・・・　なんとか落とし、
辛うじて、予算内で納めることができたが、
現役時代だったら、こんなことなかったと思うと・・・　ちょっと申し訳なかった。

３時を過ぎたので、そろそろ帰ろうと入場した門に向かったら、
驚くことにというか、入場門は入場専門の門であり、入退場の門ではなくなっていた。
たぶん、その時間帯になっても依然として長い列ができている、パンダ行列への配慮なんだろうが、
帰宅を急ぐ足への遠回りは・・・　疲れが倍増するので、これはちょっと納得できないかも？

さらに、東京駅では中央線へ向かうエレベーター待ちにも行列である。
ベビーカーをエスカレーターで運ぶわけにはいかず、仕方なしに待つことになったのだが、
今日は正月３日だから、故郷から戻る旅行客と、ドンピシャでぶつかったのである。
普通に考えれば、分っていたこととはいえ・・・　そこまで頭が回らなかった。

お正月早々からボヤキばかりで、ドタバタのヨレヨレになってしまったが、
楽しい機会を提供してくれた、息子と嫁はに感謝せねばならない。
私たちが元気なうちに、また一緒に出かけたいね。
今度は水族館かな・・・　どっちでも良いけど、なん度でも行きたいね。


上野動物園の入場門上空は雲一つない青空、
楽しかった・・・　メチャメチャ疲れたけど、ホントに楽しかった。