アジアのジューシー

多摩爺の「こりゃ美味い（その４０）」
アジアのジューシー　（マクドナルド・季節限定メニュー）

昨日のお昼前、女房の買い物に付き合って出かけたショッピングセンターで、
夕飯のおかずを買って、エコバックに詰め込んでいたら、
女房が突然・・・　「お昼、マックにしない？」と言ってきた。

いい歳をした爺さんと婆さんが、２人してマクドナルドに行って、
店内で食事するのは気恥ずかしいが、
たまには・・・ってことで、お付き合いすることになった。

それにしても、牛丼とか、うどんのチェーン店なら、ぜんぜん平気なのに、
マクドナルドだったら・・・　年甲斐もなく、なぜか気恥ずかしい。
たぶん、客層とその視線が気になるんだと思うが、
婆さんは平気なのに、爺さんは後ずさりだから、なにやってんだかである。

因みにどうでも良いことだが、我が家では女房と娘は、マクドナルドをマックと言ってるが、
私はマクドと言う方が親しみがあって良いと思ってるので、
いつも、マクドと言うことにしている。

女房は、大好きでいつも食べてる「フィレオフィッシュ」を注文し、
私は、若い女の子が二人で、いま盛んにＣＭをやってる季節限定のメニュー、
アジアの純真ならぬ・・・　アジアのジューシー３品のなかから、
「スイートチリシュリンプ」を注文することにした。

なんとなく、エビカツのハンバーガーなんだということは分るが、
スイートは甘味で、チリは辛味（唐辛子）だから・・・　いったい「どっちやねん。」となる。
ひと言でいうなら、小難しくて分りづらい表現で恐縮だが、
優しさのある甘みのなかに、ピリッとパンチを効かせた、エビカツバーガーということなんだろう。

すでに１３時を過ぎていたので、注文の列は短くて３人待ち、
次は私たちの番というところで・・・　すっかり忘れていた、大事なことを思い出す。

「あのさ、今日１４時からマンションの電気設備の点検で、２時間ぐらい停電するんだけど。」
「あっ、そうだった。」
「エレベーターが止まることはないと思うけど、
　もし止まったら、荷物持って階段を上がるのはキツいから、
　ここで食べるのは止めて、テイクアウトにして早く帰ろうよ。」ということで、
年寄りランチデートは、急遽中止になり・・・　大至急で帰宅することになってしまった。

帰宅後、やっと昼メシだと思って、食べようとしたら、
テーブルの上に置いてあった、私の「スイートチリシュリンプ」を、女房はガバッと掴み、
台所に持っていき、包丁で少し切って・・・　つまみ食いするではないか。

おいおい、私の「アジアのジューシー」をどうするつもりだ？
そんなにキツい言い回しではなかったが・・・　「なにしてんの？」と聞くと、
「１個まるまる食べたら、カロリーを取り過ぎだから、私が手伝ってあげたのよ。」と、
まったく悪びれもせず、そう返答するではないか。

気を遣ってくれてるのか？
それとも、単に味見がしたかったのか？

たぶん、そのどちらも間違いではないと思うが、
テイクアウトじゃなかったら、そのまま１個食べられたのに・・・　と、思うと、
それだけが、心残りであった。

悔やむほどのことでもないが、
「停電のバカヤロー！」と、心の中で叫ばずにはいられないんだから、
いやはや、情けない爺さんである。

なお、食レポをさせてもらうと・・・　プリプリの小エビが入ったエビカツを、
スライスされたオニオンと、シャキシャキのレタスに、
辛味の効いたチリソースと、酸味のあるソースと、蜂蜜のような甘味ソースで味付けして、
黒ゴマと白ゴマをふりかけたバンズでサンドされたもので、これはハッキリ言って・・・　美味い！

まさに、これぞ・・・　「アジアのジューシー」
そのキャッチコピーに、偽りはなかったと付け加えておきたい。


包み紙まで別誂えしてあった季節限定メニュー「スイートチリシュリンプ（４５０円）」