ヘルメット着用の努力義務

多摩爺の「時のつれづれ（卯月の３３）
ヘルメット着用の努力義務

４月１日から、１３歳以上の自転車運転に、ヘルメットの着用が努力義務となって１週間が経った。
メディアが集中的に、この話題にフォーカスしたこともあって、
ここにきて・・・　チラホラと、ヘルメットを着用している大人が増えてきているようだ。

直感的には１４～５人に１人ぐらいの割合だと思うが、
１週間前までは、ヘルメットを着用してたのは、子どもたちだけで、
大人の着用は・・・　ほぼ皆無だったことから、じわりと浸透してきていると思われるし、
交通事故が起こったときのことを考えれば、良い方向にあると思う。

ただ思うに・・・　ヘルメットの着用は努力義務だが、
自転車の運転は、道路交通法に則って違反すれば処罰（罰金など）されるはずだが、
ながら運転で歩行者にぶつかって、怪我をさせて拘束された話しは、少し前に聞いたが、
罰金を払わされたという話しは・・・　聞いたことがない。

これって、あまいんじゃなかろうか？
厳しい言い方で申し訳ないが、自転車ドライバーは、若いニイチャンやネエチャンであろうと、
大人であろうと、子どもであろうと、年寄りであろうと、性別や年齢に関係なく、
自覚がないまま、平気で違反を繰り返す、ろくでもないドライバーが多いことに気づいてほしい。

平気で信号無視をするし、平気で逆走をするし、平気でスマホを見ながら運転している。
自転車ドライバーにとって、道路交通法の遵守は義務のはずなのに、
自らの判断で、勝手に努力義務に格下げしているのである。

私が住む町の駅前は、駅を背にして一方通行だが、
駅に向かう自転車ドライバーは、平気で信号を無視し、勢いよく逆走してくる。
危なくて、怖ろしくて堪らないが、そういった自転車ドライバーの大半は、
一方通行の真ん中辺りにある、駅近の駐輪場を利用している。

一方通行の道路に駐輪場を作ったら、逆走があったり、ながら運転が起こるのは必然だが、
困ったことに、自転車ドライバーに・・・　違反している意識はないのである。
さらに頭にくるのは、目と鼻の先には交番があるのに、
お巡りさんは見ているだけで、注意するでもないし、違反切符を切るわけでもない。

これって・・・　おかしくないだろうか？
一方通行の外に、駐輪場を作れば、
駅を利用する自転車ドライバーの大半は、一方通行の中に入ってこないので、
安全性は一気に高くなるのに・・・　なぜこんなことに、気がつかないのだろうか？

ヘルメットの着用を努力義務化することは、とっても良いことだと思うが、
まずはこういった、地域特有の盲点を見つけだし、
是正することに着手していただきたいと思うが・・・　如何なものだろうか？

乗りたい電車までの時間が迫っているのかもしれないが、
この一方通行は、朝夕は学生の通学路でもある。
そこを猛スピードで、通勤通学の人々の間を、後ろからすり抜けて逆走するんだから危険極まりない。
こう言うのって・・・　取り締まりの対象ではないのだろうか？