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ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】

2014年02月24日 | 日記

ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】

この大統領と同様の意味を語る人が日本にもいる。小出裕章京大原子炉実験場助教である。「少欲知足」とは小出さんは札幌の講演会の末尾に掲げた言葉だ。

小出さんは個々の生き方の問題としてこれを提示する。ムヒカ大統領は、この世界が陥っている最大の問題である「強欲」という点に、政治問題として切り込む。

ムヒカ大統領は南米ウルグアイの大統領であり、世界で最も貧しい大統領と言われる。大統領としての俸給は、その8割を慈善団体などに寄付している。清貧という言葉は、今や日本では死語になりつつあるが、その「清貧」を実践している。

ウルグアイ同様に南米では困窮している貧国であるベネズエラの前の大統領はチャベスであり、彼もまた、強欲なグローバリズムと、それを称揚する米国を、口を極めて罵った。多分、ムヒカも同じ気持ちなのだろうが、さすがに米国大統領を悪魔呼ばわりするほどではない。

その代わり、ここではグローバリズムに対する適切な批判が行われている。そのコントロールについても、国がコントロールせずに、グローバル企業が国をコントロールしてる。政治家は、そうした国家を危うくする行為に対して、もっと毅然と対峙し、政治問題として考えろ、と言っているわけだ。

フランツ・ファノンのような思索家がアルジェリアから出たりするのと同様に、現状への疑義を問いただすのは常にこうした発展途上国というか、先進国以外の地域からである。特に第二次対戦後の世界は、ガンジーやネルソン・マンデラなどが有意な存在として台頭し米国内でもマーチン・ルーサー・キングやマルコムXなどが差別される側から生まれた。そうした彼らの存在自体が、世界を変えるための思想的基盤となりつつある。

そこに米国の裏庭と言われていた中南米からの「異議申立て」である。世界を統べることを目途としていた米国は、グローバル企業によって懐柔され、その走狗として動くように国が改造されてしまった。これは、チャベスと同様に、更に言えば本質的な正しい批判なのだろうと思う。

つまり、グローバリズムは単に経済だけの問題ではなく、その支配構造から考えれば政治問題であるという指摘は、本質を突いているだけに、限りなく正しい。


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