たまきの日記

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忘れた青森犬

2013年10月09日 23時00分16秒 | インポート
2013年10月8日(火)
【曇り 所により 雨】



 劇団 三ヵ年計画の主宰のぶさんが、
 役者として参加されている、
 日・中・韓 三国共同制作の演劇「祝/言」の稽古が、
 今月の頭から始まっていて、
 11日(金)の青森公演・初日から、
 三国ツアーもスタートする。

 仙台公演は、
 11月24日(日)なのだけれど、
 その前に、作品を観ておきたかった。

 本当は、
 青森公演を拝見できれば良かったのだけれど、
 それが無理だったので、
 稽古を拝見しに行こうと計画を立てた。

 当初の予定では、
 車で行くつもりだった。

 前後の予定を加味して、
 7日か8日に伺えるなぁ、と、
 候補日が浮かび上がった時点で、
 どちらかに伺って良いかどうか問い合わせた処、
 8日ならば全員揃った通し稽古ができると言われたので、
 迷わず即決。
 稽古時間を確認したら、
 10時から22時ということだったので、
 22時まで稽古を拝見して帰って来る方法が、
 車しかなかったから、
 ・・・高速道路は苦手だけれど、
 車で行くつもりだった。

 処が昨日、
 「役者が揃っていなくて通しができない、
  明後日(9日)なら通しをお見せできるのだが、、、」と、
 ご連絡を頂いたのだけれど、
 じゃ、明後日にします♪ ・・・という訳にもいかず(^_^;)、
 まぁ、普通の稽古でもいいですょ、と、
 予定通り伺う意志を伝え、
 稽古時間を確認したら、
 「17時まで」ということで・・・、
 え? それなら車で行くこともないか、と、
 急遽、高速バスを取った次第。


 予想通り、
 青森県立美術館には、
 13時ちょうどに着いた。

 着いたら連絡下さいと言われていたT邉さんに、
 電話をしてみたけれど、出て頂けず(∋_∈)、
 まぁ、舞台監督でいらっしゃるけれど、
 ご出演されているのだから、まぁ、そうだろう。と、想定内だったので、
 自力で部屋まで辿り着き、
 中の様子を窺うと、
 稽古・真っ最中の雰囲気。

 このドア(写真中)を開けると、
 どういう状態の所に出るのか分からず、
 開けて稽古を邪魔するのは避けたいと思って、
 しばらくドアの外で様子を窺っていた。

 処が、
 13時半を過ぎても、
 稽古の流れは止まりそうになく、
 せっかく来たのだからと思って、
 総合案内の方に、
 あのドアを開けると、
 どういう状態の所に出るのか訊いてみると、
 「どうなんでしょうねー?」と、
 ご存知ない様子。(-o-;)

 観念して、もぅ少し様子を見ようと思った時、
 取材の方がいらっしゃって、
 臆せず入って行かれるようだったので、
 私も後について入っちゃった。(^w^)

 そうしたら、
 中は(実際に上演する)劇場で、
 客席の後ろに出た。

 なんだ、いつでも入れたな。f^_^;

 そして、
 止まる様子もなく続いている稽古を、
 取り敢えず拝見。

 やっと止まって場内が明るくなると、
 「祝/言」を密着取材されていて、
 その関連で、三ヵ年計画の朗読会にも取材に来て下さった、
 テレコムスタッフのM木さんが目の前にいらっしゃった。

 再会の挨拶を交わして、
 状況を教えて頂くと、
 13時10分頃から通し稽古が始まっていたらしい。

 なんだぁー、間に合ってたじゃん!(>Σ<)

 役者が揃っていないと聞いていたのは、
 韓国の役者陣が帰国されていたみたいなのだけれど、
 芝居中の「今、着いた。」という出のシーンの直前に、
 本当に戻っていらしたらしく、
 それで、出のシーンに笑いがおきたのかと納得。

 そうして、
 実際の上演では休憩なしだけれど、
 前半が終わった処で休憩に入ったようだった。


 後半の稽古は、
 のぶさんの長台詞からスタート。

 のぶさんは、長台詞が多い印象と、
 イイ台詞が多い印象が残った。

 そんな台詞を滔々と言い切って、
 私達の心に届かせてしまう。

 のぶさん流石だなぁ、と思った。

 団体の主宰でもなく、
 劇作でも、演出でもない、
 一役者としての のぶさん(写真右)、
 凄くイイ仕事されている。


 「祝/言」は、
 日本人の花婿と、
 韓国人の花嫁の、
 結婚式の打ち合わせを行うのに皆が集まるというストーリー。

 その集まった日が、
 2011年3月11日。

 お芝居の中で、
 時間を確認するシーンがあるのだけれど、
 「2時半」という返答に、ドキッとする。

 もぅ直ぐ、・・・もぅ直ぐ。

 タイムマシーンで過去に来てしまったかのような錯覚で、
 「みんな逃げてー!?」と、
 叫んでしまいそうな衝動にかられる。

 そうして、
 実際には叫ぶことなどないまま、
 問題の時間に突入する。

 そこを境に、
 前半は、(拝見できていないけれど多分)より芝居仕立てで、
 後半はイメージ的な。

 そして、
 のぶさんのイイ台詞たちが、
 心にズキッと突き刺さる。


 震災を経て、
 「生き残ってしまった者の運命」、
 「日本人であるとか、韓国人であるとかの前に、人間なんだなぁ、って。」
 ・・・などなど。


 後半部分の稽古も最後まで終わって、また休憩。


 M木さんに感想を訊かれて、
 色々と話した。

 先ずは、
 稽古を拝見しに来て良かった。
 かなり興味深く、
 惹きつけられる作品だった。

 アンサンブル・シナウィの生演奏が物凄く良くて、
 ダンスや舞いも、しっかりと魅了してくれる。

 問題の14時46分のシーンは、
 見事な演出で、
 地鳴りを感じ、
 異様さを覚える。

 一瞬にして、
 あの日の、あの時間が蘇る。

 ・・・だからこそ、辛い。
 間違いなく、辛いシーンだと思う。
 だけど、目をそらす訳には、
 いかないのかな、って。

 そうして、
 それでも生きていかなければならない。
 生き残ってしまった、みんな。

 何もない、平凡な毎日が、
 どれだけ幸せなことか。

 「希望」って、
 軽く聞こえてしまいがちだけれど、
 本当は、もっと重く響く筈なんじゃないか。。。

 色々と話していたら、
 何度か「のぶさんも、そう仰ってました。」と、
 M木さんに言われた。

 なんだか、嬉しかった☆


 休憩後、
 後半部分の最後に端折った、
 海や船が出現するシーンを入れて再度ということで、
 凄く見たかったのだけれど、
 ・・・タイムリミット。(∋_∈)

 やっぱり、車で来れば良かったかなぁー。(^。^;)

 それにしても、
 来て良かった。

 自信を持って、
 勧められると思った。

 仙台公演は、11月24日(日)。
 旭ヶ丘の青年文化センターにて、
 14時開演。


 ・・・あ!
 青森県立美術館まで行って来たのに、
 青森犬を、生で見て来るの忘れたぁー!?(┳◇┳)





◆散文「成長」

 会える時に
 ちゃんとしていようと
 思っていたけれど

 いつ会えても大丈夫なように
 いつもちゃんとしていようと
 気に掛けられるようになった

 (自作「散文日記」 http://www.freeml.com/bl/59516/ より引用)