見てきたものや聞いたもの

ひとくちいちごオレようかん

 島根県松江市は、京都や金沢と並ぶ菓子処として古くから有名です。

 江戸時代後期、松江藩の藩主は松平 治郷(まつだいら はるさと)であり江戸時代を代表する茶人の一人でもありました。

 有名で希少な茶器を集めることを趣味とし、またそれに伴い茶に合う銘菓の発展も広く奨励したと言われています。なので松江の市街地や旧家が並ぶ武家屋敷には、これでもかっ!と多様な和菓子屋さんが軒を連ねています。また、数多くの和菓子屋さんがお互い切磋琢磨した結果、味はもちろんのこと見た目も美しく、季節や旬を取り入れた非常にレベルの高い和菓子が店先に並んでいるのをよく見かけます。

 かく言う私も、その和菓子に囲まれた幼少期を過ごしたからか、甘いもの(特に和菓子)に目がなく、甘党な大人へと成長しました。特に”あんこ”類が大好きで、羊羹や最中を食べながらコーヒーを飲むのが、休日の至福の時間となっています。

 さて、今回紹介するのは、ちょっと変わり種の羊羹です。まずはその味…いちご味です。あ、まだ読むのを止めないでくださいね。「羊羹は小倉のつぶあん一択でしょ!」という芯の強い羊羹ファンの方もおいでだと思いますが、ここはもう少し読み進めてみてください。

 島根県産のいちごジャムを使用し、小豆餡ではなくあっさりした白生餡(白いんげん豆を原材料としたあんこ)を使用し、洋と和の甘味がぶつかりあうことはありません。いちごの酸味と白生餡のコクがお互いを伸ばしあい、何個でも飽きずに食べることができます。

 パッケージには「#新たな甘さの共鳴」と書いてありますが、まさにそのの通りです。

 さらに個包装された一つ一つは、二口分ぐらいのお手頃サイズなのが食べやすく、ついつい食べ過ぎてしまいます。

 またこの商品は、森田製菓株式会社さんと島根県立大田高等学校の生徒さんとのコラボ開発商品です。いちご味の羊羹なんて、私みたいなおじさん世代にはとうてい思いつかない発想です。こんな柔軟な発想は高校生の若い感性がないと思い浮かびませんよね~。そして、ここまで別ベクトルの甘味同士をうまく融合させて、素晴らしい完成度で商品化された森田製菓さんには脱帽です。

 羊羹ですので日持ちもよく、万が一の時の非常食としてご家庭に備蓄しておいても良いのではないでしょうか?

森田製菓株式会社 https://morita-seika.com/

 

 

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