今日は島根県出雲市の美味しいお菓子を紹介します。
出雲市内にあります「津山屋製菓株式会社」さんで作られている、ぷるりシリーズの一つです。
https://www.tsuyamaya.co.jp/
ぷるりシリーズとは、いろいろな島根の名産品(一部例外あり)を、本葛ともち米粉、寒天を混ぜ合わせて作ったトロットロでプルップルの餅生地に練りこんでつくる餅菓子のシリーズです。今回ご紹介している出雲しょうが以外にも、イチジクやブルーベリーを練りこんだものもあります。これらもおいおいこのブログで紹介していきたいと思います。
出雲市斐川町は、古くから生姜の産地として有名でした。生姜栽培に適した保湿性に優れた有機質豊かな土壌は、近くを流れる斐伊川が運んできてくれたものです。ちなみにこの斐伊川は昔から”暴れ川”として有名で、その頻繁に氾濫する危険性や、氾濫した際の被害の規模の大きさ、また細長くクネクネとした川の形がちょうど大きな蛇のように見えたこともあり、日本書紀に登場する「ヤマタノオロチ」のモチーフになったと言われています。
さて、話が少々横道に逸れてしまいましたが、この地域で採れた生姜は特に美味しいことから”出西生姜”と呼ばれ珍重されていました。根野菜特有の口に残る繊維質はほとんど無く、辛味よりも生姜独特の爽やかな風味が口に広がることから生でも食べられ、加熱しても風味が損なわれないので煮物や紅茶に入れる等して様々な形で食されていました。
今回紹介する、「ぷるり・出雲しょうが」には斐川町産の生姜を上記の餅生地に練りこみ砂糖をまぶした甘辛いお菓子になります。ただ甘いだけでなく、生姜のスパイシーな風味と餅生地の柔らかい歯ごたえを味わう、あまり他では類を見ないタイプのお菓子です。砂糖はまぶしてはありますが、この砂糖は甘さを味わうためというよりは、生姜の辛味を引き立てる脇役としての役割を果たしています。食べるとスッキリする という珍しい餅菓子です。
甘ったるくないので、甘いものが苦手な方でも楽しめるかと思います。ジンジャーティーのように紅茶に合うのはもちろん、緑茶やコーヒー等のお茶うけにも合う逸品です。
また何気にうれしいことに、一つ一つ個包装されています。島根県へ行った際のお土産として、職場等で配る際に個包装はありがたいですね。
見かけたらぜひご賞味ください。