株式会社イズミが、中国地方を中心に展開する大型スーパー「ゆめタウン」
「サブリーナタウン」という商業施設だったこちらも、イズミの買収により「ゆめタウン倉敷」となった
そんな「サブリーナタウン」時代からずっとあるお店
「一番館」
「サブリーナタウン」は、1979年開店ということだから、すでに40年近く営業している事になる
間口は狭いが、意外にも店内は広い
開店以来変わらないであろう昭和感溢れる装飾品と調度類
有線から流れるBGMも、ど演歌からアイドルまでの80年代歌謡曲
ウェイトレスと呼ぶには憚られ、給仕という表現がぴったりのおばちゃま二人がフロアを仕切っておられる
ランチタイムはとっくに過ぎた時間
こんなレトロな喫茶店に、なぜか次々とお客がやってくる
そして、老いも若きも、男も女も、みんな、みーんな同じ料理を注文
それがこのお店の名物「イタリアンスパゲッティー(鉄板焼き)」
断っておくが、ここは決して「イタリアンスパゲッティー(鉄板焼き)」専門店ではない
分厚いメニューには、コーヒーやジュースなどのドリンク類はもちろん、アイスクリーム、ケーキ、定食的ランチメニュー、サンドイッチ、カレー、ピラフ、ドリア、カツ丼などの丼物、お子様ランチ、そしてスパゲッティーに至っては10種類がラインアップ
しかし、みんながみんな、一人の例外もなく「イタリアンスパゲッティー(鉄板焼き)」を食べているのだ
もちろん僕たちも躊躇することなくそれをオーダー
まず出されるのが、スパゲッティーについてくる「ミニサラダ」
キャベツの上に鎮座する缶詰みかん一房
フルーツに千切りキャベツ
これぞ昭和のサラダ
自家製ドレッシングは人気のようで販売もしており、冷蔵ケースにボトルが並ぶ
「粉チーズはどうしますか?ひとつ100円ですが」
と注文時に給仕さんに聞かれる
普通、どこでもサーヴィスで出されるのだがこちらでは有料
「じゃ、二つお願いします」
「いや、多いので一つで十分でしょう」
これが「有料の粉チーズ」
想定外のボトル入り
冷蔵していたようでボトル表面が結露している
確かにこの量なら一つで十分
というか、一人前なら多すぎる量
見ての通り下部のチーズは塊になっている
使いきれずに余ったものの上から継ぎ足して行った証拠に他ならない
「おまちどうさま〜」
「イタリアンスパゲッティー(鉄板焼き)」
おおぅ!
これぞまさしく僕の望んでいた ”イタスパ”
スパゲッティーが想定よりも細い
ヴォリューム半端なし
熱々の鉄板から立ち上る湯気
オレンジ一色の中、生卵に振り掛けられたパセリの彩が美しい
具らしきものは見当たらない
まずは、そのままクルクルとフォクで巻取り口に運ぶ
熱っ!
鉄板からの熱をたっぷりと纏ったスパゲティーは、猫舌泣かせ
懐かしいといえば、とっても懐かしいし
初めてだと思えば、確かに味わったことない味
間違いなくケチャップ味なのだが、単なるケチャップ味ではない
酸味が少なくマイルド
こう見えて、実はオリジナルソースなるものが存在するのかもしれない
「卵を絡めて」と思っていたが、鉄板の熱であっという間にスクランブルエッグ
鉄板と接触している部分は、おこげスパゲティーに変貌
単調な味を変化するため粉チーズをパラパラ
さらに、タバスコを振る
ネット上の過去情報を見ると、例の緑色の筒型容器に入ったパルメザンチーズがタバスコと一緒に出されている
どの記事にも「有料」とは書かれていないので、サーヴィスだったのだと思う
それが、一転有料になった理由が食べ進むうちに分かってきた
単調な味を変化させるために、みんな粉チーズをかけまくっていたからに違いない
その半端ない消費量に堪らずミニボトル100円になったのだろう
嘉味!
これは中毒になる味です
ごちそうさまです
もちろんまた来ます
このエントリーのカテゴリーは、「イタリアン」ではなく確実に「洋食」です
☆☆☆(☆☆☆また行きたい ☆☆美味しかった ☆まずまず ×価値なし)
営業時間 10:00~21:00
定休日 無休
駐車場 あり
倉敷市笹沖1274-1 ゆめタウン倉敷 2F ℡ 086-427-0300
定休日 無休
駐車場 あり
倉敷市笹沖1274-1 ゆめタウン倉敷 2F ℡ 086-427-0300