
[登場人物紹介]
姫君(ひめぎみ);童(わらわ)の主人である長者の娘。
童;長者の門番の女の息子。姫君に一目ぼれして寝込むほど。
姫君いふやう「忍(しの)びて文(ふみ)など通(か)はさむに、手書かざらん、くちをし。手習うべし。」
姫君がこう言う、「密(ひそ)かに手紙をかわそうにも、あなたが文字を書けないのでは、思うようにいきません。文字を習わなきゃ。」
童、喜びて、一二日に習い取りつ。
童は喜んで、一、二日の間に文字を習って覚えてしまう。
またいはく、「我が父、ただ死なむこと近し。その後、何事をも沙汰せさすべきに、文字習はざらん、わろし。学問すべし。」
また姫君が言うには、「私の父もそれほど長生きできないわ。父が亡くなったあと、あなたがこの家のことを取り仕切らなきゃならないのに、あなたに学問がないんじゃ、よくないわ。学問をしなきゃ。」
童、また学問して、物みあかすほどになりぬ。
童はまた学問をして、物の道理を見極めることができるほどになった。
童、釣られすぎw姫君、策士(さくし)ww
この後も童は釣られ続け、ついに本物のお坊さんになってしまいます(詳しく)
こほんせつわしゅう【古本説話集】鎌倉時代の説話(物語)集。仏教の影響が大きい。
姫君(ひめぎみ);童(わらわ)の主人である長者の娘。
童;長者の門番の女の息子。姫君に一目ぼれして寝込むほど。
姫君いふやう「忍(しの)びて文(ふみ)など通(か)はさむに、手書かざらん、くちをし。手習うべし。」
姫君がこう言う、「密(ひそ)かに手紙をかわそうにも、あなたが文字を書けないのでは、思うようにいきません。文字を習わなきゃ。」
童、喜びて、一二日に習い取りつ。
童は喜んで、一、二日の間に文字を習って覚えてしまう。
またいはく、「我が父、ただ死なむこと近し。その後、何事をも沙汰せさすべきに、文字習はざらん、わろし。学問すべし。」
また姫君が言うには、「私の父もそれほど長生きできないわ。父が亡くなったあと、あなたがこの家のことを取り仕切らなきゃならないのに、あなたに学問がないんじゃ、よくないわ。学問をしなきゃ。」
童、また学問して、物みあかすほどになりぬ。
童はまた学問をして、物の道理を見極めることができるほどになった。
童、釣られすぎw姫君、策士(さくし)ww
この後も童は釣られ続け、ついに本物のお坊さんになってしまいます(詳しく)
こほんせつわしゅう【古本説話集】鎌倉時代の説話(物語)集。仏教の影響が大きい。