べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

塾長いわく「毎日がんばってるのにもうからない気がするんだよね」(3)|イノベーションのジレンマ

2009年07月11日 | 高校受験大学受験
 前回説明したように、イノベーションはいわゆる製品・機械の技術の分野に留まらないのです。経済学者のシュンペーターはイノベーションとして以下の5類型を提示しました。
<1>新しい財貨の生産。<2>新しい生産方法の導入。<3>新しい販売先の開拓。<4>新しい仕入先の獲得。<5>新しい組織の実現(独占の形成やその打破)。

 ただし、何か新しいことをすればイノベーションになるとは限りません。どこの企業(会社)でも毎日少しずつ新たな工夫はしているはずです。しかし、その工夫は利潤(りじゅん)を生んでいないかもしれません。これをイノベーションのジレンマといいます。

 イノベーションには、一定の方向に性能や質を改良し続ける持続的イノベーションと全く新しい価値を生み出す破壊的イノベーションの2つがあります。ここで、プレイステーションニンテンドーDSを例にあげてみます。プレステーションシリーズは、ゲーム画面の美しさや音質を改良する方向に進化してきました。これが持続的イノベーションです。一方ニンテンドーDSは、ゲーム画面の美しさや音質の改良は切り捨てて小さな画面で気軽に遊べるゲーム機に方向転換し、幅広い世代に人気のある商品を生みだしました。これが破壊的イノベーションです。時には、破壊的イノベーションのほうがより大きな利潤を生むのです。

 この2つのイノベーションを状況に応じてうまく利用し仕事に生かすことができれば、世の中の変化にかかわらず利潤を期待できるでしょう。(IMA)


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