べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

三年寝太郎、女子高生

2017年05月08日 | 高校受験大学受験
学校から帰っては寝てます。休みの日も寝ます。起きても一時間以上ラインやってる。ついにパパがキレました。毎日最低三時間は勉強しろと厳命。怒鳴りはしないけど本気です。横で聞いてたわたしもブルブル


高校二年生の彼女。150名も抱える部活で部長としてがんばってますし(土日の練習も多め)、赤点取ってるわけじゃない。彼女なりにやってはいるんです。夜中に起きて勉強している様子。起きてる時間は妹ちゃんが話しかけてきてウルサいしね

深夜学習を続けるのは悪循環だなあ。そこで無理が出ていて、寝るのもラインも現実逃避してる感じを強く受けました


自分だけでなんとかしようとし過ぎでしょう。頑張る"だけ"で認められるのは、小学生や新人まで。義務教育が終われば一人じゃ結果が出せないことをやらされます。その課題を前に、諦めてしまうのかできる道を見つけるのか、あなたの選択が問われてるんですよ。とりあえず一つだけ終わらせてから考えるとか、時間内で優先順位を決めるとか、質問をして時間短縮を図るとか、そういった工夫まで含めて高等教育での評価です。あらゆる手を尽くして(小さくとも)結果を出す。"正解"が用意されていない社会人ってそういうもんだからね

成績を確実に下げる方法教えます|中学準備!夜ふかしはなぜだめなのか(1)


状況が複雑でも答えはたいていシンプルです。「そんなのでいいの」となるほどシンプルです。仕事では特に、悩んで止まってしまうことが最も避けるべき行動ですから。悩みながらもできることを見つける、そのためにシンプルです

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パパがキレたのは初めてじゃないそうです。いままで何度も寝る→怒られるを繰り返してたんだそうで。結局親だけでは無理だとなり、わたしが呼ばれたわけです

パパが怒ったのは、まず助かりました。親御さんのスタンスがはっきりしましたから。どこまで許してどこから厳しくするか、業務として指導をする塾講師にはカンタンには踏み込めない領域があります

いまでもこちらのご家庭には目標に対しての甘さは感じます。それでも塾講師として、与えられた状況のなかで最善手を示すこと以上は踏み込めません。こうあって欲しいと「提案」を繰り返すだけで時間が過ぎていきます。わたしも本人や親御さんとのやり取りのなかから探ろうとしますが手探りで、それだけで一ヶ月以上かかってしまいます。ですから助かりました。本題の学習指導に早く入れます

寝ていたら強制的に起こすことも可能になりました。今後もまた寝て起きないことは容易に予想されます(ひとは急には変われません)。わたしは彼女に「寝るなら目覚ましは絶対にかけろ」と命じます。ハードルはぐっと下げました。寝るなとも言いません。できることだけ設定して強制します。目覚ましは本人の最低限の意思表示です


彼女には留学の意志があります。それには学校評定が足りない。残り時間は一年。次の中間テストで現状のままではもうアウトです。選択の余地はありません

次回、中間テストで数学評定を1.0ポイント以上上げることを死守。そのため、学校の問題集をテスト一週間前まで一度終わらせる。これを彼女と合意しました。これまで問題集を最後までと終えたことはないと言いますから、これだけで成績は上がります


「大人が正しいとは限りません。ですが、いまここでこの目標に対して、わたしの実績と経験は圧倒的にあなたの上です。目標に間に合わせたいならわたしの指示に従え。自分から勉強できるようになったと見たら話ぐらい聞いてあげます。いまはまず指示に従え」

「現実は容赦(ようしゃ)がありません。部活が忙しく時間はもう残されていない。理由をあれこれ考えていたって時間切れは目の前です。わたしはあなたと留学を実現することを共有したつもりです。あなたの理由や善悪には興味ありません。最低限の善悪の判断基準は義務教育で修了したはずだから」

「理由があろうが正当だろうが、時間は結果を待ってはくれません。それが生き物すべてのの(大人の)セカイです。いまのまま中学生気分に浸っていてもあなたの目標は手に入らない。自分を変えろ。わたしはそのサポートをするために来た。わたしを使え」

「確認します、復唱して。中間テストで数学評定を1.0ポイント上げることを死守。そのために学校の問題集はテスト一週間前まで一度終わらせる。時間短縮は必須、わたしが来訪するとき最低一つは質問する。寝るなら目覚ましは絶対にかける。それを意思表示と見て、起きなきゃ叩き起こして差し上げます」

「さて、合意は済んだと見ても宜(よろ)しいでしょうか?」


「では一年後留学を勝ち取るため、わたしの最善を尽くすことを誓います」

始まりです(藤田)


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