2022年1月1日、7:55ベランダから撮影、セトゥーバルの初日の出
2022年は帰国出来るのだろうか?
2020年2月に日本行きのチケットをキャンセルしてから間もなく2年、その前の9か月をポルトガルで過ごしているから3年ちかくも帰国していないことになる。もうそろそろ大丈夫かなと思っていた矢先、「オミクロン株」という耳慣れないヴィルスが出現した。その実態はぜんぜん判らないが、規制だけがどんどん厳しくなっていく。
わたしたちは二人ともワクチンを3回接種した。そしてカフェにもレストランにも露店市にも一度も行かなかった。唯一行くのは、週に一度のスーパーへの買い物だけ。それも二人ともきっちりマスクを付けて、入店、出店時には備え付けの消毒液を手に吹きかける。スーパーに行く時間も空いている時間帯を狙って、他の人が昼食を食べ始める13時ごろに行くようにしている。その時間はお昼のニュースが始まるのだが、ニュースを見るのは諦める。確かにその時間は人が少なく、通路もレジも混んでいない。ちょっと人が多くなってきたかなと思うと、15時近く。昼食後にゆっくりした人々が買い物に来る時間だ。それからどんどん波が押し寄せる様に人が増えて来るので、急いで帰宅する。
帰り道に薬局が2軒あるのだが、モザンビーク通りの突き当りの薬局前には仮設プレハブが出来上がり、壁には『COVID-19―TEST』と書かれている。そして20人程の行列。もう一軒にも外に長い行列ができている。たぶんそこでもCOVID-19にかかっていないかどうかをテストしてもらうために並んでいるのだろう。
今の時期、クリスマスと新年の休暇を取って親子兄弟の家族が一緒に集まって食事をしたりするので、誰かに感染させないために検査をしているのだろう。
それだけではなく、検査結果がないと空港でも飛行機に乗せてくれないし、レストランやカフェでも入店時にスマホの陰性証明を見せなければならない。コンサートやサッカー観戦などもそれは必要だ。検査費用は月6回までは無料とのことだが、町によっては有料のところもあるらしい。
サッカー観戦といえば、昨日行われたFCポルト対ベンフィカの2位対決。日本の巨人vs阪神の様なものだが、事前に検疫をしていない人はサッカー場の前に設置された仮設検疫所でも受けることが出来た。昨日は6700人が検疫を受け、その内117人が陽性であった。
今、雨季なので毎日の様に雨が降る。雨の中、傘をさして長い時間、検疫を受けるために行列をする。雨季といっても日本の梅雨時の様な事はない。だいたい1週間ほど降り、次の週は天気が良くなる。それを見越して検疫を受ければ良い様なものだが、人それぞれに事情があるだろうからそうはいかないのだろう。検疫テストの映像を見ていると、鼻に長い綿棒を挿入し粘膜を採取している。私などはポルトガル人に比べて鼻が低いから突き破られてしまうのではと映像を見ているだけでクシャミが出そうになる。そこまでして検疫などしたくはない。検疫をしないと何も出来ない。引き籠り生活がまだまだ続く。帰国も出来ない。
おおい!日本!
故郷は遠くなりにけり!
MUZ 2021/12/31
2022年
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。