一昨日(3月20日)行われた、石川啄木記念館館長森 義真氏による講演『宮澤賢治をめぐる女性たち―高瀬露について―』に関して、下掲のような新聞報道が2020年3月21日付『岩手日報』紙上でなされた。
森 義真氏が、かくの如く「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」と仰って下さったから、これで、巷間流布している〈高瀬露悪女伝説〉は一度再検証されねばならないということは必至だ。それは、この伝説はこれで人権問題であるということになったと言えるからだ。まして今の時代、人権は何よりも優先されるものだから、少なくとも宮沢賢治学会は等閑視できないはずだ。なぜならば、血縁以外の女性の中で賢治が一番世話になったのが露にだ。ところがその人がとんでもない〈悪女〉にされているという実態にあるから、このままでは、賢治はいわば「恩を仇で返した」ということになり、「歴史」から誹られる虞があるからだ。
一方で、「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」としても、巷間流布してしまったこの悪女伝説を払拭することは、残念ながら個人的な取り組みでは容易なことではない。がしかし、実は比較的容易で、しかもかなり確実に解決できる方途があることに気付く。それは、もし、
賢治学会が〈悪女・高瀬露〉を再検証してみたところ、露は悪女とは言えない。
ということであったならば、そのことを公的に宣言することによっていとも容易くそれができる、ということにである。
『露草協会』会長 高橋 征穂
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森 義真氏が、かくの如く「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」と仰って下さったから、これで、巷間流布している〈高瀬露悪女伝説〉は一度再検証されねばならないということは必至だ。それは、この伝説はこれで人権問題であるということになったと言えるからだ。まして今の時代、人権は何よりも優先されるものだから、少なくとも宮沢賢治学会は等閑視できないはずだ。なぜならば、血縁以外の女性の中で賢治が一番世話になったのが露にだ。ところがその人がとんでもない〈悪女〉にされているという実態にあるから、このままでは、賢治はいわば「恩を仇で返した」ということになり、「歴史」から誹られる虞があるからだ。
一方で、「高瀬の悪評はぬれぎぬと言える」としても、巷間流布してしまったこの悪女伝説を払拭することは、残念ながら個人的な取り組みでは容易なことではない。がしかし、実は比較的容易で、しかもかなり確実に解決できる方途があることに気付く。それは、もし、
賢治学会が〈悪女・高瀬露〉を再検証してみたところ、露は悪女とは言えない。
ということであったならば、そのことを公的に宣言することによっていとも容易くそれができる、ということにである。
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