都立高校で初めて本格的な特進クラスを設置したのが新宿高校でした。今でこそ新宿高校を手本にした特進クラスや選抜クラスの設置は珍しくありませんが、新宿高校はその先駆です。2011年春、その一期生がついに卒業しました。
不況の影響で国公立大学への進学希望者が増加する昨今、なんとかその期待に応えようと始まったのが新宿高校の特進クラスでした。もともと新宿高校は「東京で一番面倒見が良い」と評判の学校。その学校にできた特進クラス。必須の勉強合宿や夏期講習。予備校や塾を超える熱い指導をおこなっていました。
新宿高校の高3生は、ほとんどが塾に通いませんでした。新宿高校の教育システムの成果が問われる年であったのです。結果は、昨年の35人からほぼ倍増の67人が現役で国公立大学に合格。新宿高校の歴史に残る大躍進の年となりました。新宿高校の教育レベルが証明されたと言えるでしょう。
国公立大学合格者のうちの、いわゆる超難関国立大学の合格も増えました。一橋大や東京工業大の合格が増えています。医学部にも現役合格を出しました。思えば3年前の新宿高校の偏差値は、今よりもずっと低い数字でした。それで進学指導重点校に匹敵する実績を残すのだから驚きです。
特進クラスで大復活した新宿高校。次なる目標はライバル校の「戸山高校に追いつくこと」でしょう。新宿高校の勢いならそう遠くはないはずです。