ある感情のイメージ

 

写真は表層だけを写しとるはずだが
写真を見ていると底の方から
ある感情のイメージが浮かび上がってくる
それは見る人が持っ過去の痕跡ではなく
写真の内にすでに存在しているものだろう

暗いうちはまだ滅亡せぬ

 

「明るさは滅びの姿であろうか、人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ。」と太宰治は言っていたが、そうでもないように思える。

擦り切れたスリッパ

 

日々新しい今日であり新鮮なはずだが

そうはいかないのが世の習いであり

擦り切れたスリッパのようにぺたぺた

と歩く他はない

 

自分の作ったイメージ

 

写真の整理をしていると、自分自身が自分の作ったイメージに縛られているのが見えて来る。

月並み写真

 

月並み写真の山から

自分の好みの写真を探し出す