数量を撮るという特権が、プロカメラマンの手から離れて、だれでも実現できるようになったのだから、それを生かす（選ぶという違った苦しみも出てくるが）という手もあるだろう。
何だかわからない本でも読み続けることのできる本と、できない本がある。読めない本は内容云々より、行間から立ち上る瘴気が感じられる本だ⁈。
符丁(業界用語)を使わずに、日常使われる言葉で自分の考えを表現することのできる人がいる。写真も奇をてらわなくとも、自分の選んだものをストレートに表現することは可能だろう。
個人的な哲学的関心として最も一貫してきたものはどのようなものですか。
人間。自分の持てる声を、声を持たない者たちに与えようとしてきた。
Ｗ・ユージン・スミスへのインタビューより。