
大豆の収穫は根気のいる仕事である。
彼はまめな人だとかまめに働くとかという言葉があるが,「まめまめしい」は「豆々しい」ではない。

脱穀機がない場合は棒で叩いて落とすしかない。
まめまめしいは「ほね惜しみせずによく働くとか,まじめでよく努めているとか,誠実であるとかの意味がある。

さらに篩(ふるい)にかけて選り分ける。
まめまめしいは「忠実忠実しい」と書く。

その後,唐箕にかけて豆と塵とを振り分ける。
形容詞で,怠けずにせっせと身軽に働く様子とかまじめである,本気であるなどの意味がある。

最も根気のいる作業は鍋の蓋を使って,くず豆を選り分ける仕事である。
大豆の収穫のたびに思うのは,「まめまめしい」はけっしてへ「忠実忠実しい」ではない。

収穫した大豆は約18リットルである。納豆と豆腐にするほかきな粉などにして一年間利用する。
「豆々しい」と書き,根気のいる「豆」の収穫はまめな人でなければできないという意味だと,つくづく思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます