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炎症性腸疾患の道標/高橋涼介[特別編]

潰瘍性大腸炎、クローン病の病態と治療法から最適な献立・一品料理を掲載。

クローン病について

2009-03-22 16:47:27 | クローン病
Q.日常生活では、どのような注意が必要でしょうか。

A.慢性の病気なので、病気とうまくつき合うよう、生活のペースをつかんでください。特に、栄養療法や食事療法は長期にわたります。それだけの制限を受けるのですから、その分、日常生活をエンジョイするように考え方を変えていただければ、と思います。
クローン病の宇宙飛行士もいますし、アイゼンハワー大統領もクローン病でした。
スポーツも、過度なものは主治医との相談が必要ですが、適度なものは問題ありません。
タバコは、クローン病の場合は病気に対して好ましくないので、禁煙が必要です。

Q.職場や学校では、どのようなことに注意したらいいのでしょうか。

A.潰瘍性大腸炎の場合と同様です。

Q.妊娠や出産に支障はありますか。

A.潰瘍性大腸炎と同様に、病状がコントロールされている場合は特に問題はありません。ただ、活動期に妊娠および出産となった場合は、病状が悪化することがあり、また重症になると流産などの原因にもなるので、妊娠や出産はでかるだけ緩解期になるように主治医と相談しましょう。状況によっては早めに栄養療法を強化し、再燃の予防や栄養状態の改善をはかるほうがいいこともあります。
また、妊娠期の投薬も、主治医と相談して受けてください。自己判断で中断すると、かえって大きな再燃の原因になることがあるからです。5アミノサリチル酸系の薬やステロイド(プレドニン)などは、適正に管理すれば危険は少ないとされています。海外では、インフリキシマブ[製品名レミケード]も使われます。