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大前研一『日本の真実』

2004年12月08日 18時26分20秒 | 読んだ本
大前研一氏の『日本の真実』を読みました。

『考える技術』『質問する力』と読んできて、大前さんの最近の日本を扱った本の中で、一番良いのではないかと思います。

『日本の真実』は、『質問する力』や『考える技術』と取り上げる話題が重なっていないので、安心して読めます。

『日本の真実』を読んで、『質問する力』を補足的に読むのが良いと思います。逆にいうと、『考える技術』は、内容的に『質問する力』と重なる部分が多いです。

『日本の真実』の前半部分は、今の日本に対する苦言が多いので、読んでると辛くなってくるのですが、後半部分を読んで、大前さんの凄さを感じました。

教育や高齢者介護、道州制など、多くの提言がなされています。

大前さんの頭の中には、大前さんが理想とする日本のグランドデザインがはっきりと出来上がっているのだぁと思いました。

日本にこれだけの可能性があるのかと感じました。

例えば、中国や韓国にしても、日本の工作機械や収容部品を購入しなければ立ち行きません。
日本の物作り国家としての底力を感じます。

『質問する力』の中で、「計画されている高速道路も全て作るべきだ」と書いてあり、それを読んだときは、ちょっと非現実的だなと思ったのですが、『日本の真実』を読んで、大前流の道州制にとっては必要なことなのかなと理解する事が出来ました。

大前さん的には、ハブ空港やハブ港をきちんと作り、それと主要な都市までは、高速道路で結ぶべきだと考えているのだと思います。
(そこまで書いてありませんが。)

その代わり、いらない空港や港を潰したり、別の利用法をすべきだと考えていると思います。

この本には、一つの理想型としての日本の将来像が書かれています。

日本の未来像を考える上で、読んで損はないと思います。

ここに書かれている事の、ただの一つも実現できないのかも知れませんが、より良い日本の為に、何が自分に出来るかを考えるきっかけになると思います。

また、日本の不動産と欧米の不動産の違いが書かれているので、これから不動産を買おうという人は、この本と『質問する力』を合わせて読むと、昨今のアメリカ人が書いた不動産投資の本や、日本政府、住宅公団、マスコミに騙されなくて済むように思います。

『日本の真実』が読みたくなったら、こちら

読みたくならなければ、こちら

第四の巻物を読んだ回数 3回
ジョギング 30分