風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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夏休みに坐る~子ども禅の集い

2016-07-31 19:30:53 | 日記

先日 拙寺を会場として「子ども禅の集い」を開催。

小学生48人と、高校生8人が参加しました。

主にスポーツ少年団の子ども達。小学生男子は野球。

小学生女子はバレーボール。高校生男女はバスケ部。

1、本堂で開講式=大きな声で般若心経を読む

2、坐禅指導=実際に文殊菩薩の前で坐る

3、講師の法話=食べ物の命を頂いて生きる意味

4、Kさんの指導により凧作り

5、夜の坐禅=本格的に坐りました

6、薬石=お寺の夕食~本来は食の代わりに石を温め、腹に巻き空腹をしのいだ

7、修了証書を渡し、最後はお楽しみの花火大会

子どもたちが真剣に取り組む姿に、今年も感激しました!

 

      


「正法眼蔵」を学ぶ=「家常」に参ずる

2016-07-23 19:42:29 | 日記

平成28年7月23~24日

隣町のお寺様で、「眼蔵会」が開かれました。

僧侶と檀信徒が一体となって、『正法眼蔵』を学びます。

駒沢大学名誉教授の河村先生を、拝招しての二日。

得難い時間が流れます。

今般の学びは「家常」の巻。

『おほよそ仏祖の屋裏には、茶飯これ家常なり』

  総じて、仏祖の奥深い領域においては

  茶を飲んだり、飯を食べたりといった

  日常生活が、家常である

=仏法が日常化し、平常のものとなるなら

 その生活の一時一事に(仏の)働きが現れる。

=その時その働きに、自己がどう気付くか。

 仏法の中に、世法をどうとらえていくか。

ここが肝要と受け止めています。

7月とはいえ気温20度。本堂は涼しいくらいです。

本来は汗をかきかき学んでも良い時節ですが~

冷夏の中、世情を離れての尊い時間が過ぎました。

 


アイヌ民族の遺骨ようやく故郷の地に

2016-07-18 22:42:58 | 日記

18日 朝日新聞の記事です。

北海道大学に保管されていた13体の遺骨が、

 17日子孫らの手によって故郷の地にかえされました。

長老エカシの小川隆吉さんは、感慨深く語りました。

「みんなが頑張ってようやく戻すことができた。嬉しい」と。

12体の遺骨は、民族衣装で覆われ、ようやく安住の地に

 静かに眠ることが出来たのでした。

 


神(カムイ)への祈り=85年ぶりの帰還

2016-07-17 20:10:59 | 日記

7月15日~17日 浦河町杵臼の生活館

北海道大学医学部のアイヌ納骨堂から、12人の遺骨が

 81~85年ぶりに故郷コタンに帰りました。

地元のNGO「コタンの会」や研究者、マスコミの人々。

大勢の人々が集まり、神に祈りを捧げ、慰霊の儀式が挙行。

研究という名目で人骨を大学にさらわれたアイヌ民族の人々。

 (墓をあばくという非道もあったそうです)

その遺族はどんなにか、無念であったでしょう。

長い間の訴訟の末、ようやく和解がまとまり、帰ることが可能に。

 

拙僧もこの事実を知り、何とかおまいりしたかったのです。

長老(エカシ)小川氏とも、久し振りで再会。

元気なお姿に安堵しました。

 

頂いたどぶろくは、少し酸っぱかったですが~

大地にその恵みを捧げる様子は、私どもの洒水(お水ですが)にそっくり。

勉強になりました!!!                                                gassyou


平和について考える(4)~心を平和にする

2016-07-16 20:24:19 | 日記

チベット人ラマ、ゲシェ・ケルサン・ギャッオ

1991年「ニュー・カダンバ・トラディション」をイギリスに創設。

アティーシャ・ツォンカバの伝統を継承しています。

その彼の、平和についての言葉です。

『内なる平和が無しでは、外なる平和は不可能です。

 私たちはみな世界平和を願っています。

 しかし、私たちがまず、自分の心の中に平和を確立しない限り、

 世界平和は決して達成することが出来ません』

外に平和を求める前に、まず自己を穏やかに保つこと。

詩人谷川俊太郎氏も「心の中を平和にする」ことが、

 まず第一歩と、書いていたように記憶しています。

 

本日浦河町杵臼で行われた「カムイノミ イチャルパ」の風景

カムイノミとは、神(カムイ)への祈り

イチャルパとは、祖霊祭というアイヌプリ(アイヌ式)の儀式。

様々な方々(学者等大学関係者・マスコミ関係者・地元の人々)が参列。

厳粛な儀式ですが、どこかゆったり。豊かさと、嫋やかさを感じました。