隣町のお寺様で、「眼蔵会」が開かれました。
僧侶と檀信徒が一体となって、『正法眼蔵』を学びます。
駒沢大学名誉教授の河村先生を、拝招しての二日。
今般の学びは「家常」の巻。
『おほよそ仏祖の屋裏には、茶飯これ家常なり』
総じて、仏祖の奥深い領域においては
茶を飲んだり、飯を食べたりといった
日常生活が、家常である
=仏法が日常化し、平常のものとなるなら
その生活の一時一事に(仏の)働きが現れる。
=その時その働きに、自己がどう気付くか。
仏法の中に、世法をどうとらえていくか。
7月とはいえ気温20度。本堂は涼しいくらいです。
本来は汗をかきかき学んでも良い時節ですが~
冷夏の中、世情を離れての尊い時間が過ぎました。
年に一度位は書店で講談社学術文庫を手に取りますが、難しくて購入に至らずに本日に至っています。
しかし昨年夏の登山で降りて来た温泉宿に「道元禅師語録」(講談社学術文庫)があり、部屋に持ち込んで丸一日温泉に浸かりながら目を通しました。
分からないところは読み飛ばしながらも、なんとか最後までたどり着きました。
何となくわかったような気になりました。しかし翌日家に戻るともう何も記憶にないという情けなさ。
今度是非挑戦してみようと思います。
性格的に、少しずつ読むということが出来ないので、思い切って一度全体に目を通す挑戦をしようと思います。
何が得られるか、はなはだ心もとないですが、ひとつ位、思想家としての道元禅師の思想の一端を垣間見ることのできる一節でも記憶に留めたいと思います。
本日は、子ども禅の集いを、拙寺で開催。
小学生から高校生まで、約60名が参加。
忙しくしておりました。
子どもたちが、真剣に坐る姿に、心打たれました。
「正法眼蔵」一気に読むのはなかなか困難ですが~
最近は解り易い注釈書、あるいは翻譯本もあります。
でも、原文でお読み頂くのが、やはり正解ですね。
是非にと、おすすめ申し上げます。 合掌