風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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松の内=寒苦に震え坐る

2020-01-07 19:49:25 | 日記
 
元旦を迎えたと思ったら、もう七日。松を下ろす夕刻です。
1週間は早いですね。=大人にとって~
子どもたちには、長い時間? でも楽しい時間は、子どもでも早く過ぎましょうか?!

道元様は、仰っています。
『末には松の時があり、竹には竹の時がある』(『正法眼蔵』有時)と。
この宇宙の個々の存在には、それぞれ固有の時間が流れています。
同じ時を過ごしていても、その時間の密度は、人によって違って感じられます。

刻々と過ぎる時間の流れの中で、皆さんは何を思っていらっしゃいますか?
「昔は良かった」というノスタルジー。
それとも「将来どうなるだろう」という、漠然とした不安~

過去を振り返っても、時間をとり戻すことは出来ません。
未来を願っても、時間を先取りすることも出来はしないのです。
私たちに出来ることは、畢竟今を見つめて生きることです。

『過去を追わず、未来を願わず、今この瞬間(而今)に集中する』というのが
 打坐(坐禅)の教えです。
でも、これが難しいのですね。
坐った途端に、今日の予定を考えたり、昨日の失敗を思い出したり~
 それが、私たちの実体です。
そんな自己を今に引きもどす「坐禅のゼロポイント」を、目指して坐ること。
坐禅のルーティンを繰り返して行くのは、その為の有効な方法なのです。

とはいえ、怠惰な拙僧。
暖冬とはいえ、寒さ厳しい当地(朝本堂に備えたお茶が午後には凍ります)の朝夕。
「寒苦にめげず坐ろう」と、思うのですが、ついつい怠けてしまいます~

恩師に頂いた龍天軸の前で、存在と時間の狭間に揺れる自己でありました。






謹賀新年=令和二年の二日目

2020-01-02 09:47:16 | 日記
1月2日 昨年中は、色々な方にお世話になりました。
   (このページを借りてお礼申し上げます)
新しい年は、どのようなことが起きるのでしょうか?
災害が少ない年であればと、願います。

さて、北海道は大晦日の夜、「年越し」と称して御馳走を頂きます。
 昔は二の膳付きでしたが~
数日かけて用意し、調理して、食べるのは1時間=寺族(妻)の言!
でも「美味しく頂戴しました」よ!
曹洞宗大本山總持寺の禅師様であられました、板橋興宗禅師はかつて仰いました。
『美味しいものを食べるより、美味しく食べよう』と。
贅沢をいいそうになると、この言を噛みしめます。

皆様、どうぞお身体大切に、食を大切にしてまいりましょう。
令和二年が、穏やかな年でありますように、祈念申し上げます。

                   全国的に雪の少ないお正月です。