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風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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台湾カウフンの夕暮れ

2015-07-19 20:03:32 | 日記
1989年の映画『非情城市』は、二・二八事件を描き、台湾で空前のヒットとなりました。
今年三月、お彼岸のお詣りを終えてから、この映画のロケ地「カウフン」を訪れました。
肌寒い天気でしたが、大勢の観光客と共に、暮れゆく景観を楽しむことが出来ました。
ノスタルジックな風景は映画の通りで、お洒落な茶藝観や土産物店が軒を並べている空間。
『千と千尋の神隠し』のモティーフともなったといわれる、美しい坂の街です。
         (注 ジブリ・宮崎は公式に否定しているそうですが)

「九分(カウフン」とは台湾語で「開墾した土地の持ち分を九人で分けたもの」という意味だそうです。
貧しい村でありましたが、19世紀末に金の採掘が開始され、日本統治時代に最盛期を迎えます。
しかし、金鉱が閉山されてから町は急速に衰え過疎になりました。
映画のヒットをきっかけに町おこしに取り組んだ結果、台湾有数の観光地になった、というのです。
2007年には、林雅行監督・脚本のドキュメンタリー映画『風を聴く~台湾・九フン物語~』
 も制作されました。(こちらは、残念ながら観ていません)

同行された日本の方々も、なにか郷愁を誘う風景に、飽きずに魅入っているようでした。
毎日法事に明け暮れる三連休の中、四か月前のゆったりした時間が、懐かしくてたまりません。

カンボジア コークトロック小学校の子どもたちと

2015-07-18 19:35:59 | 日記
私どもが支援して、3年前に完成したコークトロック小学校の図書館。
その後毎年、楽しみにしている、使用状況の報告書が届きます。
その中にはいつも、こどもたちの笑顔の写真や、学びの感想文が含まれています。
食い入るように絵本を眺める眼差し。新たな知識を得ることの喜び。
彼らの視線は、いつも真っ直ぐで、純粋です。
私たち大人の姿を凝視めて、問い掛けてきます。
「何を学ぶべきなの?」「どうすれば本当の智慧を磨くことが出来るの?」
上手くごまかそうとして生きている私に、迫ってくる問いのようです。

「子どもというものは、大人たちの想像もできない鋭い触覚を振り廻している」
                     井上靖『幼き日のこと』
「子供と云うものは、ちっとも大人と違っていない。
 大人が理屈で知ることを子供は直感で感ずるだけだ」
                     谷崎潤一郎『肉塊』
「子どもというものはなんにも知らん顔をしてなんでも知っているものだ」
                     川端康成『化粧と口笛』
敬愛する作家たちの言葉を想いだします。

この子等に再び逢える日を夢想し、今は彼らの幸せを、一心に祈ります。

カンボジア人の通訳ポゥキィさんとの出逢い

2015-07-16 21:00:37 | 日記
カンボジアに行くたびにお世話になっている方の一人が通訳のポゥキィさん。
はじめて逢ったときは18歳くらいでした。
決して日本語が堪能という訳ではないですが、その優しく穏やかな人柄に魅かれ、
 いつも指名して通訳をお願いしています。

ある時、日本から同行された方が、バスの中で彼に質問しました。
「もし、沢山お金があったら何が欲しいですか?」(如何にも日本人的な質問ですね)
その時、彼は一瞬考えてから、決然として言いました。
「欲しいモノは何もありません」
「もし、お金が有ったら、日本に行って日本語をもっと学びたいです。
 日本の歴史や日本人の考え方を知りたい。その上で、私たちの国の伝統や文化を
 きちんと伝えたいのです」
この答えに、一同は感動し、彼のことを一層好きになったのです!

それから十数年後、ポゥキィさんが結婚することを知り、私はプレゼントを送りました。
「二人で人生の時を刻んで欲しい」という願いで、掛け時計を。
いつも、ボロボロの靴をすり減らしていたので、加えて仕事用の革靴を。

素敵な彼女の写真と共に、丁寧なお礼状が直ぐ届きました。

SVaYへの道

2015-07-15 19:46:47 | 日記
1990年代半ばにカンボジアを訪れて依頼、復興の一助として、教育支援を行っています。
現在まで、三校の小学校を寄贈。その他に図書館を建設し、本を送る活動を継続しています。


これらは、社団法人シャンティ国際ボランティア会に委託し、現地事務所の方々の活動によって
維持されているのです。現在首都プノンペンのスラムに図書館を建てるべく資金をためています。

1970年代からの内戦で、カンボジアではおよそ180万人余の人々が虐殺された、と言われます。
その殆どは、知識階級の人々です。多くの教育者が捕虜となり殺され、又難民となってのがれました。

お釈迦さまは強くお示しです。「全ての者は暴力におびえ、全ての者は死をおそれる。
               己の身をひきくらべ、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。」
              「全ての者は暴力におびえる。全ての生き物にとって生命は愛しい。
               己が身にひきくらべ、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。」
                                  (『法句経』より)
中東やアフリカ諸国の内戦のニュースをみるにつけ、お釈迦さまの言葉を想いだします。

ポルポト派に洗脳され、虐殺の尖兵となったのは、多くの場合地方の貧しい小作農の子どもたちでした。
彼らに少しでも教育の機会と知識があれば、「同じ民族が殺し合う不条理」に、気付いたはずなのです。
二度と過ちをおかさないために何よりも教育が必要ですが、まだまだその環境は整っていないのが現実。
無邪気に遊ぶ子どもたちの姿を想いだしながら「自らに出来ることはなにか」と、改めて問う日々です。

晴れのち曇り時々雨記事のタイトルを入力してください(必須)

2015-07-14 19:08:12 | 日記
天気が一定しない日~カリフォルニアの爽やかな風を想いだします。
ママスエンドパパスの曲「カリフォルニア・ドリーミング」を思わず口ずさみます。
乾いた空気と、広大な土地。いつか再び訪れたい!勿論、ナパにも!!!

ところで、テレビのニュースで知りましたが、今北海道の余市町のワイナリーが注目されているとの事。
ひとりのオーナーの夢が徐々に膨らみつつあります。将来は、ナパのような一大ワイナリーを目指している由。
雪が少なく、水の良い土地です。ニッカが成功した土地でもあります。
是非、北海道の活性化のためにも、ワイン愛好家のためにも、成功して欲しいです。