元旦を迎えたと思ったら、もう七日。松を下ろす夕刻です。
1週間は早いですね。=大人にとって~
子どもたちには、長い時間? でも楽しい時間は、子どもでも早く過ぎましょうか?!
道元様は、仰っています。
『末には松の時があり、竹には竹の時がある』(『正法眼蔵』有時)と。
この宇宙の個々の存在には、それぞれ固有の時間が流れています。
同じ時を過ごしていても、その時間の密度は、人によって違って感じられます。
刻々と過ぎる時間の流れの中で、皆さんは何を思っていらっしゃいますか?
「昔は良かった」というノスタルジー。
それとも「将来どうなるだろう」という、漠然とした不安~
過去を振り返っても、時間をとり戻すことは出来ません。
未来を願っても、時間を先取りすることも出来はしないのです。
私たちに出来ることは、畢竟今を見つめて生きることです。
『過去を追わず、未来を願わず、今この瞬間(而今)に集中する』というのが
打坐(坐禅)の教えです。
でも、これが難しいのですね。
坐った途端に、今日の予定を考えたり、昨日の失敗を思い出したり~
それが、私たちの実体です。
そんな自己を今に引きもどす「坐禅のゼロポイント」を、目指して坐ること。
坐禅のルーティンを繰り返して行くのは、その為の有効な方法なのです。
とはいえ、怠惰な拙僧。
暖冬とはいえ、寒さ厳しい当地(朝本堂に備えたお茶が午後には凍ります)の朝夕。
「寒苦にめげず坐ろう」と、思うのですが、ついつい怠けてしまいます~
恩師に頂いた龍天軸の前で、存在と時間の狭間に揺れる自己でありました。