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風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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お地蔵さまを拝する~近浦地蔵法要をつとめました

2015-10-25 17:22:28 | 日記

10月25日 日曜日
昨夜からの浜風で、庭の木の葉も殆ど散りました。
境内に安置されています大地蔵尊も心なしか寒そうです。

大正年間に建立されたものです。
師父の妹が、幼くして無くなったとき、祖父である先々代住職が発願したものです。
悲しみをこらえて、代受苦の地蔵菩薩をまつられたのでしょう。

拙寺の前の本堂は、昭和15年の火事で焼失しました。
幸い翌年直ぐに再建されたのですが、このお地蔵さまはじっと同じ場所に立ち続けました。
法光寺の歴史をずっと、見ていてくれたのです。
幼いころはこの上に登り、やんちゃ遊びをしました。
そんな拙僧の成長の姿も、「静かに見守っ下さったのだ」と、思っています。

さて、本日は「近浦地蔵尊」の年に一度の法要をつとめました。
海難遭難者や交通事故被害者の安寧を祈っての、お詣りです。
熱心なこの地区の女性信者さんたちが20人ばかり参加。
一緒に👍を合わせ、お詣り致しました。
  地蔵菩薩は、サンスクリット語で「クシティ・ガルバ」
  クシティは「大地」。ガルバは「胎内」「子宮」。
  これを意訳して『地蔵』となったようです。
  ~大地が全ての生きとし生けるものの生命を育む力を蔵するように
   苦しみ悩む人々を大なる慈悲の心で包み込むお地蔵さま。
   日本では、「子どもの守り神」としても信仰されてまいりました~


写真は同じく境内にまつられている小さなお地蔵さま。
漁師町ならではの、海難遭難者を慰霊するために安置されたものです。

「今日も一日、🚢が無事に帰還しますように!」
この前を通るたびに、拙僧も地蔵真言をおとなえするのです。
『オン カカカ ビサンマエイ ソワカ』