
山本容子「マイ・ストーリー」
これは7年前山本容子先生が52歳時点の自伝です
なぜ 先生とゆーのかとゆーと 僕が京都の学校の在学時 版画科の先生だったからです
僕は版画科ではなかったのですが 山本先生はべっぴんさんだったので 時々見学に行ってました
オーラがありました
学生時代の時は山本先生の作品がどんなだったのかよく知らなかったのですが 社会人になってから
本の装丁を山本先生がよくやられておられたのを見かけて だんだんとポピュラーになってこられる過程を見せていただき嬉しいものがありました
山本先生の自分のことを書いた文章を読んだのは初めてだったのですが
予想通りめっさムカつきまくりました
「な な なんなんだ この女は!」と 僕の嫌いな女性像 僕の嫌いなアーティスト像の代表選手的な 物言いばかりやったからですな
でも なんか やっぱり 京都の学校で あった出来事とか その後の自分の生活とか いろんなことと照らし合わせたりしてみるぶんには 面白かったですし
僕の恩師の一人でもあります 吉原英雄先生のこともよく出てきたし
そして これを書いた人が「女性」とゆーことを考慮に入れなければ けっこー嘘の少ないエエ按配の成り上がり話ではないかと
あんましカッコつけたりしてないし そんなことまでゆーのか とゆーこともさらっと書いてあるし
この「女」と思って差別する感覚さえ無くしてしまえばね とゆーのがけっこう曲者の考え方で
そーゆー差別とか妬みとかと戦いまくっておられたんだろーなーと思います
才能 妬み 嫉み がトグロ巻いてる世界ですから
自分がビックリしたのは 山本先生はエリートで ずぅ~っと育ちの良い大金持ちだと勘違いしていたことですね
山本先生のよーな才能の塊であっても ビンボーだったり 切磋琢磨だったり いろいろ大変だったんだなーと
ヒトゴトながら思いました
付加えておきますが 僕は山本先生のお人柄は どーしてもあまり好きにはなれませんが
山本先生の アートとしてのお仕事もポピュラーなお仕事も 全部好きです 書籍で出てるものは出来うる限り収集していたりもします
だって すげーチャーミングな刷り物ですからね
悲しいことは やっぱり50歳を過ぎた加齢世代の一番の関心事は「健康」とゆーことなのですね
Yoko Yamamoto 山本容子オフィシャルサイト
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