すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

田村浩子被告(61)の初公判

2024年06月05日 | ヒトゴロシ

2023年7月、札幌ススキノのホテルで当時62歳の男性が首を切断され頭部を持ち去られた猟奇的な殺人事件。

逮捕・起訴された親子3人のうち、母親の田村浩子被告(61)の初公判が6月4日午後3時から札幌地裁で開かれ、浩子被告は起訴内容を否認した。

起訴状などによると、浩子被告は2023年7月、娘の瑠奈被告(30)が持ち去った男性の頭部を自宅に隠すのを容認した「死体遺棄ほう助罪と」、頭部を損壊する様子を夫の修被告(60)にビデオで撮影させた「死体損壊ほう助罪」に問われている。

浩子被告はこれまでの取り調べで関与を否定していた。札幌地裁で午後3時から開かれた初公判で、浩子被告は起訴内容を否認。無罪を主張した。

浩子被告は公判で「違うと思う点を正確にお伝えしたいのでメモを読み上げながら説明してもいいでしょうか。私が頭部の存在に気づいたのは家に持ち込まれた後でした。遺体を遺棄することを容認したのは違います。既に浴室に置かれていました。娘に置いて良いとか何も言うことができませんでした。とがめることもできませんでした。娘に隠したいと言われていません。私も隠そうと思ったことはないです」と死体遺棄ほう助の罪には当たらないと主張。

さらに死体損壊ほう助の罪についても「違います。娘から撮影を求められましたが具体的な内容を言われていないので何を撮影するのかわかりませんでした。(起訴内容にある)『容易にした』も違います。とても耐えられないと思いました。助けを求める気持ちで夫に依頼しましたが犯罪を助ける気持ちは一切なかった。何を撮影したかのかわからなかった」と時折り声を震わせながら話した。

浩子被告は髪は一つ結びで白髪混じり。ベージュのロングカーディガンを羽織り、黒のインナー、モスグリーンのようなロングスカートを着て、小柄で痩せた印象。

裁判で検察側は、父親の修被告、母親の浩子被告、娘の瑠奈被告の親子関係に次のように指摘した。

「(両親は)怒ることもなく娘を育てた。欲しがるものは全て買い与えた。叱ったりできなかった」

「家の中は、瑠奈被告の道具であふれかえり、浩子被告はわずかなスペースで生活、修被告も家での居場所はなく、ネットカフェで過ごした」

「瑠奈被告は中学から不登校になった」

「浩子被告は娘から欲しいものを聞き取り、修被告とLINEでやりとりしていた。(瑠奈被告のことを)お嬢さんと呼び、敬語で接した」

「瑠奈被告は母親を熟女系の風俗に売り払えと父親に言った」

「父親も運転中に首を絞められたりした」

「修被告はドライバー呼ばわり。ゲームセンターなど夜通しの遊びに付き合わされた」

「瑠奈被告はわがまま放題 両親を奴隷扱いしていた」

「瑠奈被告がクラブに行きたいと言い、ススキノの閉店イベントを知った」

「そこに修被告と行った瑠奈被告は被害者の男性と会った」

「瑠奈被告と被害者男性は意気投合し、抱擁したりキスしたりして、その後ホテルに行き、性行為に及んだ」

「約束したのに避妊せずに性行為をされ、瑠奈被告は憤慨した」

「その後、クリニックを受診し、緊急避妊薬を処方された」

「瑠奈被告は中学時代から人体に興味あり、生首や目玉入りカクテルなどがある怪談バーに通っていた」

「被害者男性に憤慨し、死体の解体を計画した。修被告も手伝った」

「指紋を消すハイターやカバンなど買った。エタノールも購入」

「ルナは犯行時SMプレイ装い、アイマスクに手錠で緊縛。ハンディカメラで撮影した」

「被害者男性を折りたたみナイフで刺し、ノコギリで頭を切断、1人でフロントを出る」

「その際、もう1人(被害者男性)は午前11時に出るなどと伝える」

「外で待つ父親の車に頭部などを乗せて運搬。家に持って行く」

「家で頭部を風呂に隠匿、ルナは頭部から皮膚をとる」

「瑠奈被告はビデオカメラで死体損壊を動画で撮って欲しいと。浩子被告は修被告にLINEで撮影カメラマンするでしょと依頼。修被告はこれを容認しビデオ撮影した」

「瑠奈被告は皮膚を伸ばすなどして遊ぶ。ハンガーに皮膚を干す」

「瑠奈被告は浩子被告に私の作品見てなどという」

「瑠奈被告は母親に父親にも見せたいといい、浩子被告は修被告に『よろしかったらお嬢さんの作品をご覧ください』とLINEする」

 

検察側は、「事件前に瑠奈被告が被害男性から性的トラブルを受け、殺意を募らせていたことを認識していた」と指摘し、娘の犯行を容認したと主張しました。

▼2023年5月27日・28日にダンスクラブの閉店イベントで瑠奈被告は被害男性と出会う。

▼瑠奈被告は当時、修被告に「男性とカラオケに行く」と伝えて、ホテルに行く。

▼瑠奈被告はその後、男性とトラブルになったなどと修被告に話す。

▼浩子被告は事件前の6月27日~30日、男性に対し、瑠奈被告と会わないように連絡するも断られる。

▼7月1日、ホテルに入室後、瑠奈被告は男性に対し「1番反省することは私の約束を破ったことでしょ」と話し、男性は「そうだね、こんなに怒られたことはない」などと会話する。
その後、瑠奈被告は男性の首を切断。

▼浩子被告は7月3日ごろ瑠奈被告の犯行を認識し、その後、修被告らと生活を続けた。

▼浩子被告は、瑠奈被告が頭部を自宅浴室に置き続けたことを認識しながら、そのまま生活したことは間違いないが、瑠奈被告が頭部を隠す意思を持っていたとは思ってなく、隠匿を容易にする意思はない。

▼浩子被告は、瑠奈被告をとがめたり、警察に通報するなどのことはしていないが、頭部を隠す行為を容認するような発言も一切していない。
特に何もしないまま生活を続けたことを、死体遺棄のほう助と評価することは不可能で、犯罪は成立しない。

▼浩子被告は瑠奈被告からビデオ撮影をしながら頭部を損壊する計画を立てているとは聞いておらず、認識していない。

▼修被告に対しても、抽象的に撮影を依頼した。

▼瑠奈被告が浴室で頭部を損壊した際、浩子被告はその場にいなかった。

弁護側は「警察に通報や娘を出頭させなかったものの、頭部が自宅にあると知っていることをもって、ほう助とは言えない」などと浩子被告の無罪を主張しました。


◇田村瑠奈被告(殺人・死体損壊・死体領得・死体遺棄の罪)

▼2023年7月1日午後11時すぎ、札幌・すすきののホテル客室で男性(当時62)に対し、右頸部を折りたたみナイフで複数回突き刺すなどして、出血性ショックにより死亡させて殺害。

▼同日午後11時半すぎ、のこぎりなどを使用して、男性の頸部を切断し、2日午前2時ごろ、男性の頭部をキャリーケースに隠しホテルから運び出し、父親の修被告が運転する車で札幌市厚別区の自宅まで運び頭部を隠す。

▼午前3時すぎから午前9時前までの間、自宅で刃物を使うなどして男性の頭部を損壊したとされる。


◇父親・田村修被告(殺人ほう助・死体遺棄ほう助などの罪)

▼2023年6月19日から事件当日7月1日午後8時ごろまでの間、7回にわたり札幌市内の店で、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、瑠奈被告に提供。

▼1日午後10時半ごろ、折りたたみナイフやのこぎりなどをキャリーケースに入れて携えた瑠奈被告を、男性との待ち合わせ場所付近まで車で送る。

▼2日午前2時すぎ、男性の頭部をキャリーケースに隠し持ち帰ってきた瑠奈被告を自宅まで車で送迎し、同月24日午前9時ごろまで、瑠奈被告が頭部を隠すことを容認。

▼同月7日には、瑠奈被告が男性の頭部を損壊する様子をビデオ撮影してほしいと浩子被告を通して依頼され応諾。

▼瑠奈被告が頭部を損壊する様子をビデオ撮影し、瑠奈被告の犯行を手伝ったとされる。

 

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被害者男性とホテルに行った際、男性が避妊しなかったことを理由に、恨みをつのらせたという瑠奈被告。そうした経緯が明かされた検察側冒頭陳述では、瑠奈被告の「人体への興味」にも言及があった。

〈瑠奈被告は人体に興味があり、2023年1月ごろから頭部のない人形や骸骨などが飾られ、“人の目玉(をモチーフにした)カクテル”などが飲める怪談バーに出入りしていた。6月18日ごろに、瑠奈被告が被害者への恨みから、被害者を殺害して本人の趣味嗜好である死体を弄ぶことを計画していると修被告も知った〉(検察側冒頭陳述より)

 そして事件発生──。瑠奈被告は「おじさんの頭持って帰ってきた」と言い、本当に頭部を持ち帰り、自宅浴室に保管したのだ。

 おぞましい行為は続いた。検察側によると〈(7月)7日までに瑠奈被告は刃物を使い、被害者の頭部の皮膚をはぎ取り、左眼球、舌、食道などを摘出していた。さらに浴室でカメラを撮影しながら右眼球の摘出を計画した〉という。

 瑠奈被告から、その様子を動画に撮ってほしいと言われた浩子被告。恐怖を覚えていたという浩子被告は、修被告に依頼しようとLINEで「撮影カメラマンするでしょ?」と連絡した。

 修被告が撮影するなか、被害者の眼球をくり抜いた瑠奈被告は、それをガラス瓶に保存したのだ。

弁護側冒頭陳述では、その“眼球入りのガラス瓶”の扱いについても語られた。

〈浩子被告は瑠奈被告から「目玉入ってるから見て」と、ガラス瓶を見せられた。見ないと「ちゃんと見て!」と言われ、浩子被告の寝床近くに置かれた〉(弁護側冒頭陳述より)

 そんなガラス瓶が寝室に置かれるという異常性。浩子被告はそれに耐えられず、後日、瓶を移動してもらったという。

〈また別の日には「私の作品見て」と言われ浴槽に行くと、ワイヤーに吊るされたザルに、人間の皮がかけられていた。ザルは浩子被告が瑠奈被告に買わされたものだった。瑠奈被告は「ドライバーさん(父)にも見てほしいから」と修被告を呼んでいた。自宅に頭部があることは、修被告と浩子被告にとって言葉で言い尽くせないストレスを生んだが、なす術がなく、これまで通り過ごした〉

 あくまでも、自分は“あとから知った”として、「犯行を容認して、ほう助したのは違います。とても耐えられなくて、助けを求める気持ちで夫に撮影を依頼しました」「犯罪を手伝う意思はなく、損壊を手助けするつもりもまったくありませんでした」と涙ながらに無罪を訴えた浩子被告。次回公判は7月1日に予定されている。

 

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