先日、この作品を聴いていた上、ヤングギター誌で
ローリー氏がコラムでこのアルバムを取り上げていたのでドンピシャでした。
購入したチーフパンツの裾直ししている間、たまたま本屋が有り、
アレキシライホ追悼として手に取ったのでした。
このブログで過去1度か2度取り上げているのですが
13年以上前なので再考という形で。
ヘビーメタルなプリーストが好きな方で、このアルバムを
チョイスしたりフェバリットアルバムとして捉える人はかなり少ないでしょう。
次作の「運命の翼」が歴史的名作になるので
もしプリーストがこのアルバムだけで解散したり契約切られていたら
パッとしなかったハードロックバンドで終わっていたでしょう。
デビューしても労働階級出身メンバーが多い上、
ガルレコードの悪契約でメンバーは貧困状況でしたし。
ドラムも下手だしで。
オリジナルメンバーで創始者の1人なのに
バンド脱退後、近年事実上、永久追放されたギタリストKKダウニングが
音楽的イニシアチブを握っていた唯一のアルバムでしょうし。
レコード契約する条件としてもう1人ギタリストを入れろというレーベルの要求で
年長者のグレンティプトンを加入させるも「もう1人雇わなければならない」と
金銭的に項垂れているもコレがバンドを成功させるだけでは無く
ハードロック/ヘビーメタル界の「元祖ツインリードギターバンド」という存在で
後々のNWOBHMやスラッシュメタル勢に大きな影響を与える事になるのですし。
まあ、上手くやっていたグレンとKKが大不仲となり
言葉選びが理論的なKKの発言で「グレンは独善的だった」
「グレンが酔い過ぎでステージを台無しにされなか?とヒヤヒヤしていた」と語る
非常に悲しい事実。と、私が引きずっているのでしょう。
元祖ツインリードバンドという事は
その前に居たウィッシュボーンアッシュやオールマンブラザーズ等とは
色合いが違い、リードギターも勿論、リズムギターに大きな影響が有ったと思います。
同じリズムギターのフレーズを二人共ヘビーに弾くという阿吽の呼吸が。
当時、ジミ・ヘンドリックスを神と崇めエリッククラプトンが
大好きだったKKが作曲イニシアチブを取っていたプリーストのデビューが
74年と地元の先輩のブラックサバス、そしてイングランドのレッドツェッペリンの
デビュー作が似た様に、ブルースロック色なハードロックとなってますね。
オリジナルメンバーでベーシストのイアンヒルは音量面で大不満だった様で
曲は悪くないんだ「チーター」や「ネバーサティスファイド」とか
いい曲が入っているんだと。
1曲目の「ワンフォーザロード」等、ブルースロックのテイスト
「チーター」でブルースハープが入っていたり。
しかし現代のファンに一番インパクトが強いヘビーメタルアルバム
「ペインキラー」をイメージしている方々には
「ダルい」と言われてしまう。
KKのリードギターもペンタトニックスケールに拘り
ブルーステイストをバンバン出していますし。
が、後に「背信の門」でプログレッシブな方向へと進む足がかりとしても
4/4の所に6拍子と入れてきて、6の最後はタメを効かせていたり。
多々アイデアが練りこまれていると思います。
Judas Priest - Never Satisfied
私も観に行った「嘘つきフェアウェルツアー」で全アルバムの曲をやると
情報が入っており、この曲がチョイスされるとは思いませんでした。
ヘビー且つグルービーで、ブラックサバスと思わせる様な
カッコいい曲へと変貌しておりました。
特に、武道館の前から一桁の席を抑えて頂いたので
更にカッコ良く感じました。
Judas Priest - Never Satisfied (Epitaph)
09年、幕張メッセでの「ラウドパーク09」を最後に脱退してしまった
KKダウニングがリズムギター、グルーヴの肝で
プレイにおいては息がピッタリ、阿吽の呼吸のグレンとKK。
コレを当日KKが弾いていたら、もっともっとカッコ良かっただろうに‥と
思ってしまいます。多くの方が親子の歳が離れている
素晴らしいギタリスト、リッチーフォクナーは素晴らしいプレイなんですが
やはりサウンドの肝のKKの分までは当然補えず。
と言うか、ギターの音色もテクニックの種類も全く違いますしね。
ガルレコード時代のプリーストでKK&グレンのギター、
そして全体の音創りはダイナミクスを抑えている感じの作品となってます。
音楽的に幅広いグレンは伸びやかでメロデックなリードを弾く一方
KKはカチコチのペケペケ的音にリバーブを足しMIXで補っている感じ。
KK本人も80年代に入る迄、ロングサスティーンを得れる機材に模索していた様で。
と、そのカチコチなギターサウンドが後々のプリーストの
バンドの音色に反映されている感じがしてきます。
80年代に初めてプリーストを聴いた時、他のバンドとは違うダークな
ギターサウンドの上にロブのハイトーンボーカルが乗り
コレまた硬い音となったデイブホランドのドラムリズムを支え黄金期を迎えるのですし。
ロブのボーカルもこの頃の前期では中低域シャウトスタイルを取り入れる前で
ハイノートは綺麗に伸びて行く歌唱スタイルです。
このアルバム、何の情報も無く聞いていたら
もしかして失望していたかも知れません。
しかし前情報が有り、リアルタイムでは無いので
CBSに移りブレイクしたのを餌にガルレコードが再発するのに条件付けたり
中々手に入らないので、逆に興味深々で聴いてみたら
「良いじゃん!」となったので、個人的にはお気に入りのアルバムです。
歴代プリーストの作品ではファンは勿論、本人達も納得出来ない作品で
良い評価は得て居ませんが、メンバーも嫌がっている
コカコーラの王冠に「Rocks Rolla」と書かれたアルバムジャケットは
別角度でインパクトが大きいです。
因みに、このグラフィックは後にデザイナーが何かのアート賞を取っていますね。
日本での再発リリースは3作目以降のCBSソニーでは無く
テイチクレコードから発売されております。
ので作品権利含めて、プリーストとガルは後々、対立が続くのですよね。
プリーストの事となると文が長くなってしまいました。
ローリー氏がコラムでこのアルバムを取り上げていたのでドンピシャでした。
購入したチーフパンツの裾直ししている間、たまたま本屋が有り、
アレキシライホ追悼として手に取ったのでした。
このブログで過去1度か2度取り上げているのですが
13年以上前なので再考という形で。
ヘビーメタルなプリーストが好きな方で、このアルバムを
チョイスしたりフェバリットアルバムとして捉える人はかなり少ないでしょう。
次作の「運命の翼」が歴史的名作になるので
もしプリーストがこのアルバムだけで解散したり契約切られていたら
パッとしなかったハードロックバンドで終わっていたでしょう。
デビューしても労働階級出身メンバーが多い上、
ガルレコードの悪契約でメンバーは貧困状況でしたし。
ドラムも下手だしで。
オリジナルメンバーで創始者の1人なのに
バンド脱退後、近年事実上、永久追放されたギタリストKKダウニングが
音楽的イニシアチブを握っていた唯一のアルバムでしょうし。
レコード契約する条件としてもう1人ギタリストを入れろというレーベルの要求で
年長者のグレンティプトンを加入させるも「もう1人雇わなければならない」と
金銭的に項垂れているもコレがバンドを成功させるだけでは無く
ハードロック/ヘビーメタル界の「元祖ツインリードギターバンド」という存在で
後々のNWOBHMやスラッシュメタル勢に大きな影響を与える事になるのですし。
まあ、上手くやっていたグレンとKKが大不仲となり
言葉選びが理論的なKKの発言で「グレンは独善的だった」
「グレンが酔い過ぎでステージを台無しにされなか?とヒヤヒヤしていた」と語る
非常に悲しい事実。と、私が引きずっているのでしょう。
元祖ツインリードバンドという事は
その前に居たウィッシュボーンアッシュやオールマンブラザーズ等とは
色合いが違い、リードギターも勿論、リズムギターに大きな影響が有ったと思います。
同じリズムギターのフレーズを二人共ヘビーに弾くという阿吽の呼吸が。
当時、ジミ・ヘンドリックスを神と崇めエリッククラプトンが
大好きだったKKが作曲イニシアチブを取っていたプリーストのデビューが
74年と地元の先輩のブラックサバス、そしてイングランドのレッドツェッペリンの
デビュー作が似た様に、ブルースロック色なハードロックとなってますね。
オリジナルメンバーでベーシストのイアンヒルは音量面で大不満だった様で
曲は悪くないんだ「チーター」や「ネバーサティスファイド」とか
いい曲が入っているんだと。
1曲目の「ワンフォーザロード」等、ブルースロックのテイスト
「チーター」でブルースハープが入っていたり。
しかし現代のファンに一番インパクトが強いヘビーメタルアルバム
「ペインキラー」をイメージしている方々には
「ダルい」と言われてしまう。
KKのリードギターもペンタトニックスケールに拘り
ブルーステイストをバンバン出していますし。
が、後に「背信の門」でプログレッシブな方向へと進む足がかりとしても
4/4の所に6拍子と入れてきて、6の最後はタメを効かせていたり。
多々アイデアが練りこまれていると思います。
Judas Priest - Never Satisfied
私も観に行った「嘘つきフェアウェルツアー」で全アルバムの曲をやると
情報が入っており、この曲がチョイスされるとは思いませんでした。
ヘビー且つグルービーで、ブラックサバスと思わせる様な
カッコいい曲へと変貌しておりました。
特に、武道館の前から一桁の席を抑えて頂いたので
更にカッコ良く感じました。
Judas Priest - Never Satisfied (Epitaph)
09年、幕張メッセでの「ラウドパーク09」を最後に脱退してしまった
KKダウニングがリズムギター、グルーヴの肝で
プレイにおいては息がピッタリ、阿吽の呼吸のグレンとKK。
コレを当日KKが弾いていたら、もっともっとカッコ良かっただろうに‥と
思ってしまいます。多くの方が親子の歳が離れている
素晴らしいギタリスト、リッチーフォクナーは素晴らしいプレイなんですが
やはりサウンドの肝のKKの分までは当然補えず。
と言うか、ギターの音色もテクニックの種類も全く違いますしね。
ガルレコード時代のプリーストでKK&グレンのギター、
そして全体の音創りはダイナミクスを抑えている感じの作品となってます。
音楽的に幅広いグレンは伸びやかでメロデックなリードを弾く一方
KKはカチコチのペケペケ的音にリバーブを足しMIXで補っている感じ。
KK本人も80年代に入る迄、ロングサスティーンを得れる機材に模索していた様で。
と、そのカチコチなギターサウンドが後々のプリーストの
バンドの音色に反映されている感じがしてきます。
80年代に初めてプリーストを聴いた時、他のバンドとは違うダークな
ギターサウンドの上にロブのハイトーンボーカルが乗り
コレまた硬い音となったデイブホランドのドラムリズムを支え黄金期を迎えるのですし。
ロブのボーカルもこの頃の前期では中低域シャウトスタイルを取り入れる前で
ハイノートは綺麗に伸びて行く歌唱スタイルです。
このアルバム、何の情報も無く聞いていたら
もしかして失望していたかも知れません。
しかし前情報が有り、リアルタイムでは無いので
CBSに移りブレイクしたのを餌にガルレコードが再発するのに条件付けたり
中々手に入らないので、逆に興味深々で聴いてみたら
「良いじゃん!」となったので、個人的にはお気に入りのアルバムです。
歴代プリーストの作品ではファンは勿論、本人達も納得出来ない作品で
良い評価は得て居ませんが、メンバーも嫌がっている
コカコーラの王冠に「Rocks Rolla」と書かれたアルバムジャケットは
別角度でインパクトが大きいです。
因みに、このグラフィックは後にデザイナーが何かのアート賞を取っていますね。
日本での再発リリースは3作目以降のCBSソニーでは無く
テイチクレコードから発売されております。
ので作品権利含めて、プリーストとガルは後々、対立が続くのですよね。
プリーストの事となると文が長くなってしまいました。
太郎さんのお話で初めて気が付きましたが、元祖ツインリードなんですね。そう言われれば確かに。いや、これはいいこと聞きました(*´ω`*)。
私が初めて聴いたアルバムは「ステンド・グラス」ですが、友人の小さなラジカセだったので、このアルバムの音の軽さが気にならず(笑)、「こんな凄いバンドがいるのか!」ってびっくりしました。パープルより速く、サバスより悪そうで。
リッチー・フォークナー、いいギタリストですよね(*´ω`*)。歴史のあるバンドに若くして後任で加入するって大変だろうなー。器用なピッキングフォームですね。これはできんわー。
やはりウィッシュボーンアッシュやオールマンブラザーズが挙げられており
同時期のバンドでゲーリームーア期からのシンリジーも上がってましたが
事、ヘビーメタルでヘビーなギターリフを刻むバンドとして大御所で
プリーストは元祖と言っても過言では無いかと思いました。
私も初めて聴いた曲がラジオでかかった「シナー」と「エキサイター」でした。
何だ!?この声の高い歌は!?と驚きました。
SHOW-YAの寺田姐さんのラジオでしたが「ボーカリスト目指すならこう歌の上手い人を聞きなさい」
そう言われ推薦されたのが「シナー」だったそうで。
「エキサイター」はレインボーの「キルザキンング」と並び
「元祖スピードメタル」曲とも言われてますね。
プリーストは常に進化して「ペインキラー」迄、2作続けて同じ作品は出していないんですよね。
リッチーは良いギタリストですよね。あの生で得れる「壁の圧力」の様な
リズムギターの壁はAC/DCのヤング兄弟の様にやはりKKとグレンしか出せないと思います。
2018、2019年と立て続けににプリーストみているんですが
ロブの歌声を除くとプリーストのトリビュートバンドを観ている感じがしました。
ギターサウンドが大きく変化した分、イアンヒルのベースの音が抜けまくりでカッコ良かったです。
コレその時のライブレポで宜しかったら読んでみて下さいませ。
https://blog.goo.ne.jp/tadapyon_1971/e/9533def2529d0323a02383e05ada21d4