ジューダスプリーストとKKダウニング決裂の仲がロックの殿堂で共演

この数年ジューダスプリーストと元ギタリストで創設者のKKダウニングが
ネットの取材を通じて舌戦を繰広げる哀しい事に。
09年に不満を爆発させ脱退したのに自分だけ引退扱いされ
結成しスターになり全てを注いだジューダスプリーストに
深い未練と愛憎を感じる強い発言をしていたKK、
一方フェアではないと思っていたのかな？プリースト側が
静観に努めようとした我慢の限度を超えロブハルホードを始め
メンバーからの強い反撃。後釜として若いのに頑張った
リッチーフォクナーへのKKの攻撃。
元々の言葉が重いKKの余計な一言だから余計ドロ沼。
何だかKKの老いた承認欲求の様に感じる位。
10年強、脱退していたロブとプリースト側の溝は凄く深かったのに
最終的に和解。お互いメディアを通じて批判合戦はしなかったですからね。
当時プリースト側だったKKはロブを憎んだかもですね。
しかし、晩節で逆の立場になってしまいプリーストを諦め
元プリーストメンバーを集めた自身のリーダーバンド
KK's PRIESTの作品が素晴らしくエネルギッシュだった。

結成50周年記念にも呼ばれない創設者の一人、KK。
「プリーストメンバーが自分の葬式に来てくれるか？」と
心配するも人生に未練を残したくないと、進み始めた所、
プリーストがロックの殿堂入り。
KKは勿論、黄金期のメンバーでは無い
ドラマーのレスビンクスも。

しかし「ミュージカルエクセレンスアワード」？
何だかよく解らない部門へのノミネート。
他のアーティスト仲間達と同じでは無い
「パフォーマンス部門」では無い事にロブが強い不満を述べてましたが
ロックの殿堂の受賞式を楽しむ事に決めたプリースト。
そこに破滅的な関係だったKKは勿論、
旧メンバーのレスビンクスと現プリーストの5人、
7人体制で約8分のステージをプレイするというビッグニュース。
正直、期待しますよね、ファンとしては。

そして欧米メディアがその光景を流した後、
1つ参加しているプロジェクトのグループメールから
速報が！
KKがプリーストのステージで演奏している！
そして、レスビンクスもスコットトラヴィスとツインドラムで。

いやぁ、感動！感涙モノでした。
多くのプリーストファンは思ったのではないかな？
特に私より上の世代の方々。




時は流れてもKKの存在、プレイは何の違和感も無い。
いや！？それ所か、KK脱退後のライブの
迫力不足に不満を持っておりましたがKKが戻ると
本来のプリーストの迫力へ。
やはりねぇ、KKあってのプリースト…とシミジミ思いました。
ツインリードは勿論、リズムギターの迫力と説得力、そしてグルーヴは
KKじゃないと出せない。脱退最後の09年のラウドパーク公演を観ましたが
KK居なくなり、頑張る若いリッチーでは何だかペラペラ感、
グレンがパーキンソン病で離脱してからは何だか…
正直セルフトリビューバンドを観ている様なステージでしたね。

パーキンソン病の闘病が長いグレンはキツそうですが
かなり頑張っていますよね。実質上のリーダー的存在で
グレンの加入が無ければ、只のローカルバンドで2枚位の
アルバムで終っていたかも知れない。
このグレンとKKのライバルを超え大きい確執を生みましたが
やはり共にリスペクトしてきたのだろうな、と思いました。
不仲でもこの二人が奏でる強力なギターリフが
後のツインリードヘビーメタルバンドへの影響を与えたのだと思います。
（何度も書いてしまいましたね）
グレンもKKも居なくなったイアンのベースの音は抜けまくり
ロブも高齢だけど元気にハイトーンシャウト、
そしてリッチーとKKが並んで、ロブとも向き合い
「ブレーキンザロウ」は四人が集合してリズムに乗る
定番パフォーマンス。ここも感激。

再会する時は、お互いどのような感情で会ったのかしら？
演奏中はどうだったんだろ？
というより、ロックの殿堂受賞でのパフォーマンスですしね。
それよりプリーストとKKの再共演の方に気持ちが動いた方も
多いと思います。

今後、プリーストとKKの演奏は有るのか？
色々期待します。
しかし、KK'sプリーストで集まったメンバー達も居る。
作品も本家プリーストより迫力有った。
もしも？KKがプリーストに戻ったらティムリッパーが気の毒過ぎる。

この数年の確執がボタンのかけ違いでエスカレートしたとしたら？
もしも！
上手くいけば、HELLOWEENのリユニオンみたいな形ででも
観たいと思ってしまいます。
勿体無いし、演奏者としての残りのキャリアも長い訳では無いですから。