「オリオン座の星雲たち」
CAMERA:Nikon D780 / LENS:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary(150mm) + スカイメモSW(ポタ赤・ノータッチガイド)
ISO 1600:F値 5.0:180秒 × 10枚、フィルター無し
撮影場所:鳥取県鳥取市(自宅付近) 撮影日:2025/02/28
2月28日の新月日に撮影したオリオン座の星雲たち・・・
撮りやすいかつ大好きな大星雲でありますが、春の季節へと移り変わって随分と沈んでしまうのが早くなりました
変わりに早朝にはさそり座が顔を見せるようになりました。条件次第ではアンタレス周辺の星雲撮影にも取り掛かれそうです
この日は改造機のD7100ではなくフルサイズカメラのD780での撮影です
本当は赤道儀は2つあるので複数構えての同日の比較撮影も良かったのですが、そこまでの気概が無く単機での撮影です
CAMERA:Nikon D780 / LENS:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary(150mm) + スカイメモSW(ポタ赤・ノータッチガイド)
ISO 1600:F値 5.0:180秒 × 10枚、フィルター無し ↑上記写真のリサイズ
撮影場所:鳥取県鳥取市(自宅付近) 撮影日:2025/02/28
改造カメラでなくても結構赤い部分が写りました。イメージセンサーの世代も規格も異なるので純粋な性能差かもしれませんが・・・
特にM78星雲(ウルトラの星)付近がある程度黒い星雲の輪郭が写っていることに驚き。前回の写真では単純に黒く潰れてしまっていたので・・・
ただし同じ設定のままでシリウス近くのカモメ星雲に向けて撮影すると全く写りませんでした。本当に何も写らない
ここまで差が出るのか、こういうところで改造カメラは真価を発揮しそうです
※逆にこのD780に天体改造を施せばもっと凄いことになるのでしょうが、多用途にわたって使っている主力のマイカメラなので流石にその予定は現状全くありません
あとは前回より重ねる枚数を稼げたのも赤みがよく写った要因になったかもしれません
自分は赤道儀で撮影する場合はスカイメモ + 自由雲台とカメラの間にビクセン製微動雲台(Amazonで¥5,000~¥6,000)を更に挟んで撮影を行っています
自動導入機能がある、あるいはコントローラー等で操作ができる赤道儀ならこんなオプションは一切不要ですが、手動で導入しないといけない時、被写体を中央へもっていく時、構図決めに細かい微調整がいる場合には重宝します
しかし何といってもデメリットはバランスの悪さ、安定性の無さです
軽量のレンズなら何とかなりますが、重さのあるレンズを載せたら追跡能力がガタ落ちするし風に対する耐性も余計に悪化させる要因となります
オリオン大星雲等はそこまで深く考えなくても被写体を難なく納められるのでこの追加オプションを外して(←本来ならこれが正しい運用方法)再撮影——
これがピッタリ! もっと時間をかけていたら20枚~30枚はイケていたかも・・・
ちゃんと用法用量は守って正しく使うべき(笑) もっと真剣にメリット・デメリット、撮りたい被写体とのバランスに向き合うべきだったな(反省)
次回まだチャンスが残されていれば改造機のD7100でもっとたっぷり時間をかけて撮影し直そうかな・・・
「燃木星雲・馬頭星雲」
Seestar S50による撮影(モザイク撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒 × 約1500枚、総露出時間:479分
撮影場所:兵庫県たつの市、鳥取県鳥取市(自宅付近)、鳥取県岩美町(浦富海岸付近) 撮影日:2024/12/22 ~ 2025/01/23(複数日の撮影データを全スタック)
今回は他にもSeestar S50を新規購入(冬のボーナスで購入(笑))したので出来上がった写真も紹介いたします
本当はガイド撮影も視野に入れた新しい赤道儀が欲しかったのですが、目を付けていた製品がなかなか入荷しないという事で別で見付けたオールインワンスマート天体望遠鏡という謳い文句に惹かれて代わりに購入したものになります
初めて現物を受け取った時の印象は小型で、発泡スチロール製の簡易バッグに収められている姿を見た時は「ちゃちな作りだな、大丈夫か?」と感じたものですが、これがなかなかの戦闘力・・・
初めての撮影として好物の「馬頭星雲」を10分程度撮影したところ一気に気に入り、上の写真のようにモザイク撮影で長い時間をかけてデータを集めるほど夢中に(苦笑)
下のモザイク撮影でない馬頭星雲がこのSeestar S50の初めての撮影写真になりますが、完成したこの写真を見てしまった後はもう・・・
※モザイク撮影とは撮影位置を少しずつずらして撮影し、1枚の大きな写真に合成する撮影方法の名称らしいです。パノラマ撮影と似たようなもの、なのかな?
「馬頭星雲」
Seestar S50による撮影(通常撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒、総露出時間:56分
撮影場所:兵庫県たつの市 撮影日:2024/12/22
「トールのかぶと星雲」
Seestar S50による撮影(通常撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒、総露出時間:68分
撮影場所:鳥取県鳥取市(自宅付近) 撮影日:2025/01/28
「かに星雲」
Seestar S50による撮影(通常撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒、総露出時間:45分
撮影場所:岡山県美作市 撮影日:2025/02/03
「回転花火銀河」
Seestar S50による撮影(通常撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒、総露出時間:31分
撮影場所:鳥取県鳥取市(自宅付近) 撮影日:2025/02/28
「子持ち銀河」
Seestar S50による撮影(通常撮影)AIノイズ処理有り + スタック後のカラー調整にPhotoshopを利用
設定露出(1ファイル)20秒、総露出時間:80分
撮影場所:鳥取県鳥取市(自宅付近) 撮影日:2025/02/28
文明の利器凄いな・・・
撮影ポイントに設置して、水平の位置合わせを行うだけで後は全自動で出来上がってくる画像をスマホで確認するだけ!
たったそれだけで銀河や星雲もここまで浮かび上がらせてしまうのだから・・・
特に「子持ち銀河」は天体撮影を始めて本当に間もない頃に完全手動で四苦八苦しながら超望遠レンズで撮影を試みたことがある思い入れのある被写体ですが、当時何時間も奮闘する事ようやく微かな片鱗が写せた程度に終わっただけの状態でした
でもこれなら負担も無く待ってるだけでここまで描写してくれますからね、エラい時代になったもんだ・・・
↑それでも当時ノイズまみれの見るに堪えない子持ち銀河の写真でしたが、写った時は嬉しかったものです。この当時の感動は忘れてはならない・・・