
高齢者の熱中症が多発しているので、我慢もホドほどにとの忠告を受けて、冷房設定温度を28度にして、午後からスイッチオン。7日夜半に音を立てて降っていた雨が弱くなった午前3時頃、突然ぐらぐらと揺れた。また東北地方福島辺りが震源地とのこと、余震の一つであろう。
この程度の震度(2)では、少しも驚かない、だがこれからも余震は続くであろうし、関東一帯もけっして安全ではないのだ・・・そんな事を考えて目が冴えてきてテレビに手が伸びた。地震速報が画面にでる、こんな夜半でも放映されているのだ。
少しまどろんで目覚めた。いつもより寝過ごしたが、セコムをほどいて、外気を部屋に招き入れる。自然の風が緩やかに頬をなでる・・・気持ちがいい。そのまま庭に出て見ると、暑さに負けることなく咲くバラの花が目に飛び込んできた。
とげとげの枝に鮮やかな赤い花が,10数輪きりりと開いて、あいさつをしてくれた。いつも何気なく根元に水を注いでいたが、心を開いて見つめると、何かを語りかけてくれているような気がする。
花の言葉は、耳には届かないが、心で聞き分ける事はできるのかなとの想いを抱く・・・縁に触れて心は瞬時に変化する。とどまるところを求めるように千変万化する心の妙不思議・・・その中心が定まらないと、その妙の素晴らしさも気づかぬままでいる・・・などなど考えながら庭を掃き清める。
バラの花から、あらためて小さな庭を見渡した、わたしもよとばかりハイピスカの花が鮮やかな顔をのぞかせていた。緑葉に包まれた木々間に水滴が光る朝のひと時である。