第二話・かめきち

↓の第一話から続いてます。

で、ったく、なんだかなぁ～と思って、妹にこの話しをしてみたら

「かめきち、環境が変わったからえさを食べないんだよ。警戒心とストレスだね」ときっぱり。

妹にはかめの気持ちがわかるのね....。って、なんで？

って、何だって妹もりーちゃんがまだ小さい頃、
庭で遊んでいたら散歩中の陸がめを見かけたので
りーちゃんと一緒に捕まえて飼った事があるって言うじゃないのさ。

妹が捕まえたかめは、陸がめだったから野菜を食べるのかと思って
野菜とか果物とかをせっせせっせとあげていたんだけど、
そのかめも何をあげても何日もえさを食べなくて
このままだったら死んでしまうかも？
と心配になって、何日か後に、やっぱり外に帰してあげる事にしたらしいのよ。

『そしたらさ～、そうそう、おねーちゃん、かめが走ってるのって見たことある？
実はかめってね、すんごいスピードで走れるんだよ。』
『庭に離した途端に頭と足をしゃき～ん☆と甲羅から出してね、
すごいスピードで走って逃げて行ったんだから！
かめが走るのってみたことある？知ってた？』

だとな。

いいえ、○１年間生きておりますが
見たこともありませんし、知りませんでした。

そしたら、『そっか～♪だって私もあの時初めてみたもの。
この話し、じーちゃんにも教えてあげよ～う』だって。

な、何のためにですかぁ～。

そこで私は思うんだけどね、そんなにかめって捕まえられるもん？

人間って散歩していたり、庭で遊んでいたりして
かめに遭遇する率ってそんなに多いものなのかな？

そんでまた、かめもかめだよね。
何で妹や父につかまってしまうわけさ。
よりにもよって、うちの親子に、揃いも揃って捕まえられちゃって....
かわいそうに...。

もし私の実家の家族が浦島太郎のお話しに出演するとしたら、

父と妹はかめをいじめるガキんちょ役で私は浦島太郎役だね。

よ～し、絶対に竜宮城でもらった箱はすぐには開けないぞ～！！と
心に誓った今日この頃の私だったのでした。

って、かめきち、何日もえさ食べないでお腹空かないのかなぁ？
関係ないけど、私もちょっと心配....。