平安の風情を現在に伝える黒木の鳥居に茅の輪が設けれら、他の神社よりも少し早めにくぐることができます。
修学旅行生が団体になって、茅の輪をくぐる姿をよく見かけます。
野宮神社は平安時代以前、斎王(さいおう)が天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする前に身を清めた神聖な場所です。
斎王とは「いつきのひめみこ」ともよばれ、伊勢神宮に遣わされた未婚の天皇の娘(皇女)たちのことです。
斎王となる皇女は、まず皇居内で1年あまり心身を清め、野宮神社で3年間のみそぎの後、伊勢神宮に向かいます。
みそぎの場所は天皇の即位の度に決められ、この嵯峨野の野宮神社は、平安時代に嵯峨天皇の皇女・仁子内親王(よしこないしんのう)の代より、使用されるようになりました。
黒木鳥居と小柴垣
当社は、過去に行なわれた斎王制度の面影が残る唯一の神社で、クヌギの木を皮を剥がさずにそのまま使用する「黒木鳥居」は、鳥居の形式としては最古のもので。
当社の周りを囲むクロモジの小柴垣も古来の形式です。
この2つは平安時代に行なわれた「斎王群行」の面影やその風情を、現代に伝えています。
野宮大黒天とお亀石
当社はさまざまな神をお祭していますが、なかでも「野宮大黒天」は縁結びのご利益があると名高く、連日、女性の方をはじめ、多くの参拝者が訪れます。
その、そばに置かれている「お亀石」は、願いごとをしながら石をなでると1年以内にその願いごとが叶うといわれています。
御祭神や各社にご参拝していただき、最後にこの石をなでていただければ、大願成就となるでしょう。
実は、野宮大黒天は縁結びだけでなく縁切りもできるんです。
それがこれ 浮かんでいるのは、「禊祓清浄御祈願」という紙。
授与所で300円で販売されています。
野宮神社にある「洛西随一 野宮のじゅうたん苔」。
天龍寺に向かう途中に、こんな看板を偶然見つけた。
野宮神社からトロッコ嵐山駅に向かって3~4分ほど歩いて行くと、このような竹林に出会う。
■場 所: 野宮神社
■期 間: 6/20~/30(過去の例)
■アクセス: 市バス28「野の宮」または
JR「嵯峨嵐山」駅より徒歩約11分
■お問合せ: 075-871-1972
■詳細ページ:http://www.nonomiya.com/
※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。
※写真は全て過去のものです。