京の一枚

京都 平岡八幡宮・椿を愛でる会 


今年も、京都市有形文化財の指定を受けた、平岡八幡宮の本殿が、一般公開されます。


高雄、北山杉の里に至る道筋にも歴史を感じさせられます。




白玉椿伝説をご存知ですか?


「願い事をすると白い花の白玉椿が一夜で花開き、願いが成就した」という当神社に伝わる故事です。


その樹齢170年の白椿が見頃となり、樹齢200年を越える紅椿等の古木が数多く、珍しい椿約200種300本も同時に鑑賞できます。


源氏や、足利等の有力武将たちに愛でられた椿は今も訪れる人々を魅了し続けます。


椿の花は香りがしませんが、良い匂いのする香椿「春風(しゅんぷう)」や金魚の形の葉をした「金魚葉椿」など、大変貴重な椿の数々をご覧いただけます。


椿が最も見頃になる春には、「椿を愛でる会」と題して一般に公開されます。


花の天井を参拝された方には、こちらも宮司さんが椿の説明をしながら、境内を案内してくださいます。


期間中は、通常非公開の社務所内で一番人気の白玉椿が拝見できるほか、今年は氏子さんから奉納されたという京友禅の椿の屏風も公開されます。







ちなみに「水戸黄門」など数々の時代劇がここで撮影され、多くの俳優さんが訪れています。


また、境内中央には大きな土俵があり、ここで初代若乃花が奉納相撲を行いました。


この辺りは相撲が盛んで、昔から「三役相撲(さんやくずもう)」といって、10歳の男の子が大人と取り組み、大人が負け、子供が勝つというユニークな行事が伝わっています。


この三役相撲は江戸の頃から今なお途切れることなく、毎年10月に実施されており、京都市無形民俗文化財に登録されています。






花の天井


本殿内陣では、極彩色の花絵44面を描いた豪華な「花の天井」をご覧いただけます。


椿や山桜、紫陽花、水仙など…よく知られた花もあれば、薯蕷葵(とろろあおい)、万年青(おもと)などあまり聞きなれない植物もあります。


これは、江戸時代末期に画工・綾戸鐘次郎藤原之信が手掛けたとされていますが、実は足利義満が再建した室町時代に、すでに存在したともいわれています。


それは、義満の御所(室町第)が「花の御所」と呼ばれ、また自らも大変花を愛したことから、義満が花の天井を作ることを指示していたのではないかと推測されるからです。


また、この天井画からは義満が天皇になることを切望していたという強い思いも伝わってきます。


まず、44面の中で最も上座にあたる場所に牡丹(ぼたん)が描かれています。


牡丹は中国で皇帝の花、つまり日本では天皇を表します。








■場 所: 平岡八幡宮


■期 間: 2021年3月12日(金)~4月11日(日)


「花の天井」春の特別拝観:2021年3月12日(金)~5月9日(日



■時 間: 10~16時


■料 金: 特別拝観:800円 (縁起書、大福茶、解説付)


社務所庭(椿の小道)は無料公開


■アクセス: JRバス「平岡八幡前」
      
      市バス8系統「平岡八幡前」下車すぐ    


■お問合せ: 075-871-2084


■所在地:京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23 




※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。












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