京の一枚

京都五山の送り火  (8月16日)


九州や東海ほど危険な暑さ、関東は天気急変の可能性もある。


今日も各地で厳しい暑さ。


特に東海と九州ほど35℃を超える猛暑日地点が多く、熱中症への対策が必須な一日となります。


また、関東は晴れていても天気の急変にご注意ください。
  






大文字とは ?


8月16日、京都の夏の夜にぼんやりと浮かび上がる大の文字…。


「大文字焼き」という名前で全国に広く知られていると思います。


正確には「大文字焼き」ではなく「五山の送り火」と呼びます。


五山の送り火とはお盆に行われる京都の伝統行事で、京都を囲む5つの山にそれぞれ「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」の形に火をともすというものです。


五つの山に5種類の送り火を焚くところから「五山の送り火」と呼ばれるようになりました。


その起源は諸説に分かれるのですが、平安時代とも室町時代ともいわれ、長い間、京の町の人々に親しまれています。


この五山の送り火はお盆の先祖供養の一般信仰と結びついたもので、お盆に帰ってきた先祖の魂を再びあの世に送り出すという意味があります。


また、厄除けのご利益もあると信じられ、送り火の灯を映した杯を飲むと中風にかからないといわれています。


また、京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)に加えて、京都四大行事とも言うそうです。








点火時間など大文字 (如意ヶ嶽・大文字山)

五山の中でも一番最初に点火されるのが、この大文字です。


その起源は諸説に分かれるところなのですが、300年前とも500年前ともいわれています。


京都の悠久の歴史に想いを馳せながら大の文字を観賞するのも一興かもしれません。


また、文字が細長く美しいことから女性型と呼ばれているそうです。


当日は山上の弘法大師堂で法要が行われます。






場所:左京区大文字山


点火時間:20時点火(30分間点灯)


護摩木の受付:8/15 12時頃~20時頃、




8/16 6~15時頃  銀閣寺門前にて


観覧スポット:鴨川堤防(丸太町~御園橋)


同志社大学寒梅館前(オープンテラスやレストランより望むのもステキ!)







妙・法(万灯籠山・大黒天山)


妙の字形は万灯籠山、法の字形は大黒天山にありますが、二山一対で一山と数えます。


妙法の字は法華宗の信仰から由来したものと考えられています。


また、15日と16日は守寺の桶泉寺で、日本最古といわれる盆踊り・さし踊が営まれます。






場所:左京区松ヶ崎




点火時間:20時10分点火(30分間点灯)


観覧スポット:「妙」→北山通・「法」→高野橋北


「妙」宝ヶ池教習所から間近に観られます。


北山通りをまっすぐのんびりと歩きながら両方観る事ができます。


※各地ともお問い合わせは075-343-6655(京都市観光案内所)へ



↑妙の形








↑法の形








船形(西賀茂船山)


この船をかたどった送り火は別名「精霊船」とも呼ばれ、船首は西方浄土に向いているといわれています。


また、送り火当日には西方寺で六斎念仏が営まれ、共に京都のお盆の行事として親しまれています。


西方寺で鳴らす鐘を合図に点火されます。




場所:北区西賀茂船山


点火時間:20時15分点火(30分間点灯)


護摩木の受付:8/4~/15 8~16時8/16 8~10時 西方寺にて ※昨年度例


観覧スポット:御園橋周辺








左大文字(大北山・大文字山)


東山の大文字と並べて、太くて逞しいので男型、左側に見えることから左大文字と呼ばれています。


その歴史は大文字・船形・妙法には遅れるものの、300年以上の歴史があるといわれています。


如意ヶ嶽の大文字が室町御所の池に映った様子をみて大北山に「左大文字」の送り火を始めたのが起源で明治時代には「大」の字の上に一画加えて「天」としたこともあったそうです。


また松明を抱えて走る勇壮な松明行列でも知られています。






※一般観光客の入山は全面禁止。


場所:北区大北山


点火時間:20時15分点火(30分間点灯)


護摩木の受付:8/15 9~15時頃、


       8/16 7時半~昼頃 金閣寺門前にて


観覧スポット:西大路通 わら天神交差点北








鳥居形(曼荼羅山)


この鳥居形が点火される鳥居本は愛宕山への参道にある鳥居が由来となっています。


そのため鳥居の字形になったのではないかと思われます。


親火から移された松明を持って一斉に走り、火床に突立てます。


鉄製の受け皿火床に乗せて点火するという独特の方法が取られ、108つある火床は、人間の煩悩を焼き尽くします。


五山の中で唯一西山に位置し、高度も低いために市内各地から見るのは難しいものの、五山の送り火の中でも最も勇壮で美しいと称される送り火です。




場所:右京区嵯峨鳥居本


点火時間:20時20分点火(30分間点灯)








護摩木の受付:8/13~/15 10~16時8/16 9時~昼頃 化野念仏寺の駐車場にて


観覧スポット:嵐山・広沢の池近く




◆複数の送り火が見える鑑賞スポット●無料(うちわを扇ぎながら人々の歓声に囲まれて鑑賞)将軍塚市公園展望台(妙法以外)船岡山公園頂上(鳥居形以外。


足場が悪く、混雑するので年配者にはおすすめしません。)


 吉田山山頂公園


 真如堂


 御所


京都駅ビル(五山全部見えますが事前抽選制)万灯呂山展望台(京都府綴喜郡・電飾による「大文字」の送り火も開催されます)


エルスポーツ京都(鳥居以外・屋上を一般開放)一乗寺付近の高野川沿い など


※場所によっては終了後にタクシーが足りなくなるので、自転車での移動がおすすめです。






●有料(お食事を頂きながらちょっとリッチに、涼しくじっくりと鑑賞)
 
市内各ホテル頂上(送り火鑑賞プランなど)








★ 送り火、ここから観るといいよ! 口コミ情報リンク集 ★


・京都人ぽく「五山送り火」を見る


・五山送り火 見どころマップ


送り火に関するお問い合わせは


京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課内 大文字五山保存会連合会事務局


〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13番地 京都会館内


TEL:075-761-7799





京都の古都なら:http://www.e-kyoto.net/



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