京の一枚

京都 青モミジの 等持院


等持院は、京都市北区にあります。
足利尊氏の墓所があるお寺です。
達磨さんの絵が有名ですね。

等持院は、臨済宗天龍寺派の古刹で、室町幕府を開いた足利尊氏が暦応4年(1341年)、夢窓疎石を開山に創建したのが始まりです。
開山当初は、洛中にあった「等持寺」の別院として「北等持寺」と呼ばれましたが、尊氏の死後はその墓所とされ、尊氏の法名をとって「等持院」に寺号を改めました。
開山以来、足利家の菩提寺として発展し、北山に大きな寺域を占めていました。
しかし、室町幕府の衰退とともに荒廃していったようです。


夢窓疎石(夢窓国師)……鎌倉時代から室町時代にかけての著名な禅僧。
各地を巡遊、寺を開基し、自ら作庭を行いました。京都市内では西芳寺(苔寺)、天龍寺の庭園などを手がけています。
疎石は法諱。


心字池

東西どちらの庭にも中島のある池が作られ、橋が架けられています。
東の池を心字池(しんじいけ)、西の池を芙蓉池(ふようち)と呼び、2つの池を流れがつなぎ、西の芙蓉池からの水が、東の心字池に流れ込んでいます。

芙蓉池
東側の心字池の庭は、曲線を強調した自然的な造形です。
池の周囲にはモミジなどが植えられ、閑静なたたずまいをみせています。
詳しく見ると、池の岸に据えられている石は少なく、だいぶ改修されたとも考えられます。


東の「心字池」と西の「芙容池」で構成される等持院の庭園では、池の周囲を歩きながら青モミジを楽しめます。
等持院は観光客も少なめなので、ゆったりと落ち着いた雰囲気で青モミジを観賞できます。



アクセス:京福電鉄北野線等持院駅徒歩7分
    京都バス 等持院南 下車徒歩7分
拝観日:無休
拝観料:500円(境内は無料)
駐車場:あり(無料)
住所:京都府京都市北区等持院北町63
TEL:075-461-5786


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