京の一枚

京都 車折神社・三船祭


葵祭の行列を楽しんだ後、嵐山まで出かけ『三船祭』を見ては。
三船祭は嵐山の車折神社のお祭りです。

天下の名勝・嵐山の大堰川にて、平安時代の王朝絵巻を再現する一大神事です。
雅な平安貴族の船遊びが見られると言う。



三船祭は、昌泰元年(898年)長月21日、宇多上皇が嵐山に御幸の際、大堰川 で御船遊びをしたことが始まりとされています。

その後のたびたびの御船遊びで、詩歌、吟詠、管弦、舞楽など様々な御遊びがあったことにより、昭和3年車折神社では御大典を記念して、「三船祭」が始められました。
その後に、例祭の延長神事として、現在のように5月第3日曜日に行われるようになりました。


「三船祭」の名前の由来は、白川天皇が行幸の折に、「和歌」「漢詩」「奏楽」に長じたものを3隻の舟に乗せて御舟遊びをされたといわれていることから「三船」とされています。
現在の「三船祭」では、御座船を先頭に20数隻の船が、嵐山や渡月橋上流で優雅な様をみせてくれます。



緑薫る嵐山公園、大堰川の川面 では竜頭船(管弦楽)、詩歌船、歌謡船、流扇船など20数隻(多い時は30隻)の華麗な王朝船遊び。
まるで平安の時代絵巻の中にいるかのような優雅さです。
見学には大堰川東岸のホテル嵐亭近くがおすすめです。
船は20数隻なのに、「三船祭」と呼ばれるのは、その昔白河天皇が行幸の折、和歌・漢詩・奏楽に長じたものを3隻の船に乗せて船遊びを楽しんだ故事からきています。




三船祭りのメインイベント「扇流し」
なんといっても足利尊氏の故事にちなんでの扇流しの行事です。
昔、足利尊氏が嵐山近くの天龍寺へ参詣の折に、お供の童子が誤って川に落した扇が川面を流れる優美な様をご覧になって大層喜ばれたことから、それ以後天龍寺への参詣の際には、お供の人々が競って扇を川に流したと伝えれれています。


この祭礼に向けて公募から選ばれた「平成の姫君」や舞妓、芸者さんの「扇流し」が優雅に繰り広げられます。
芸事の精進ご利益を願う人たちが、川岸ではこの扇を受けとろうとにぎわいます。



毎年第3日曜日開催。
車折神社の例祭。
小雨決行。




■場 所: 車折神社、大堰川 嵐山渡月橋付近
■期 間: ※2020年度は新型コロナウイルス対応のため中止。
詳細は公式サイトをご確認ください。
2020年5/17(日)
■時 間: 船遊:14時頃~
■アクセス: 市バス28「中ノ島公園」、京都バス71・72・73「車折神社前」、嵐電 嵐山本線「車折神社」駅
■お問合せ: 075-861-0039
■詳細:http://www.kurumazakijinja.or.jp/
※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。




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