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京の一枚

京都 青モミジの水琴窟の西寿寺


江戸時代初期、寛永四年(1628)に岱中良定上人を開山とし、泉谷に創建した浄土律・捨世派の寺院です。


本尊は阿弥陀如来坐像で、万治元年1658)に現在の滋賀県甲賀市甲南町にある新宮神社(旧新宮大明神)の本地仏を遷座したもので、2004年の9月の調査の結果平安後期に 作られた定朝の流れを 組む檜の寄せ木造りの仏像とわかりました。


身 の丈が約3mもあることから、「丈六の弥陀」と親しみを込めて呼ばれ厄除けの仏様として信仰されています。


現在防犯上の理由から弥陀様は本堂の外からのお参りとなります。




寺の中庭には「丈六」と「三光石」の水琴窟(見学にはハガキで要予約)があります。


泉のささやきといわれ心落ち着く音色です。


境内には、寺の鎮守社として三光石神社があります。


この地を造成した時に現れた太陽と星と月が彫られた御霊石・三光石を御神体として祀り、光石が現れたその下から泉が涌き出した事から、山号を泉谷山と名付けられました。


社の屋根は木賊葺き(とくさぶき)屋根で京都でも珍しく全国的にも貴重な屋根造りとなっています。


御祭神は天照大神をはじめとした八百万の神々を祀りボケ封じのご利益があります。


またこの寺では珍しい自然葬の樹木墓地があり、1年を通して花が咲き乱れる庭園墓地になっています。


釈迦入滅の日の旧暦2月15日にちなみ、3月17~23日に釈迦の遺徳を偲ぶ涅槃会の行事が行なわれ、縦が約4m・横が約3.8mの大涅槃図が公開されます。


江戸時代に奉納された大涅槃図ですが、劣化が激しく、一度修復作業をするため中断。


2007年2月に戻ってきてから再開されています。


また鎌倉後期の徳治二年(1307)に、如教という僧の夢に出てきた構図を描いたという「阿弥陀六地蔵羅刹女像」。


阿弥陀如来が六地蔵と十羅刹女を従え極楽浄土から来迎する様子を描いたものですが、十羅刹女は法華経の守護神で通常は普賢菩薩に従う為、類例のない特異な絵柄という事です。


現在は京都国立博物館にて展示されています。




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ロケ地


必殺仕事人・子連れ狼・新三匹の侍他などのロケに使われています。




■アクセス


京都駅から市バス26番→福王寺下車 約徒歩7分


京都駅からJRバス周山行にいて→福王寺下車


■京都市右京区鳴滝泉谷町16


■TEL 075-462-4851


■ホームページ:https://saijyuji.jimdo.com/




※写真は全て過去のものです。









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