京の一枚

京都 三千院・御懺法講(おせんほうこう)5月30日 


本来、御所で行われていた天皇家の回向法要。


声明と雅楽による華やかな平安絵巻さながらの伝統法要で、華やかで重要な催事です。






三千院散策の仕方


三千院に参詣するには、御殿門を入って左に折れると勅使玄関である受付があり、拝観料を支払うと、靴を脱いで院に上がることになります。


初めに拝観できるのが書院の客殿になります。


客殿は大正元年(1912年)に補修され、竹内栖鳳をはじめとする京都画壇の画家たちが襖絵を描きました。


襖絵の一部は、円融蔵にて展示・保管されています。


ここから南に広がる庭園は「聚碧園」と呼ばれています。


この庭は苔の生え方、楓や杉の並び方が計算されたように綺麗で、庭全体が見事に調和されています。


順路に従って拝観すると、宸殿に向かいます。


ここは保元2年(1157年)に、後白河法皇により始められた宮中御懺法講を今に伝える道場です。


本尊は最澄作と伝えられる薬師瑠璃光如来です。


東の間には玉座をしつらえてあり、襖には下村観山の虹の絵が描かれていて、『虹の間』とも呼ばれています。


また宸殿中央の長押のに掲げられている扁額は、霊元天皇の真筆で『三千院』と書かれていて、額の四辺中央には菊の御紋があります。


宸殿を降りて有清園の前を通り、往生極楽院に向かいます。


ここには阿弥陀三尊蔵が祀られていて、国宝に指定されています。


平安時代後期の作で、ふくよかな面持ちで金箔の剥落が少なく、応仁の乱を経験した京都にあって制作当時の姿が伺える貴重な仏像といえます。


極楽往生院はこの三尊蔵のためにあるような堂で、一般的な他の寺院の金堂などに比べて、仏像が占める割合が大きく、法要等の仏事が行いにくいような感じを受けました。


極楽往生院の奥には金色不動堂・観音堂と続いていきます。


三千院は庭が非常に綺麗な寺院で、春の桜 秋の紅葉と四季折々と変わる顔 癒される1日に成るでしょう。






■場 所: 三千院(左京区大原)


■期 間:※2021年4月25日(日)~一部施設を休止。


詳細は公式サイトをご確認下さい。


5/30(※毎年同じ日程です)


■拝観時間 : 12月~2月 8:30~16:30(閉門16:30)


3月~11月 8:30~17:00(閉門17:30)


■アクセス: 京都バス17・18「大原」

■お問合せ: 075-744-2531


■詳細ページ:http://www.sanzenin.or.jp/


*主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。


















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